アテネ五輪予選リーグ グループD 日本-ガーナ(1-0)

今日の日本は、GKが曽ヶ端、DF茂庭、闘莉王、阿部、MFが駒野、今野、菊地、石川、トップ下が小野に大久保と高松。
試合経過については省略。
試合を通して小野のトップ下が機能したとは言えないものの、菊地が入ったおかげで前の2戦よりもプレスが効くようになり、何より1対1の守備の積極性が比べ物にならなかった。その分、後方での単純ミスも増えて危険な場面も多くなったのだが、ミスを体を張った守備で防いで勝ちをもぎ取るという不細工さがこのチームのカラーだったわけで、五輪になって忘れていた自分達の戦い方を思い出したが故の勝利であったように思う。
もちろん、そんな試合運びもプレッシャーがかかったガーナの自滅に助けられた面はあり、はるかに試合巧者のパラグアイやイタリアに勝てるとは断言できないのだが、我々ファンにしてみればよそいきの格好で負けるよりもずっと納得の度合いが高かったのではないだろうか。それだけに、本番前の試合を選手選考のために使い、本番になってもチームを固められずに右往左往したあげくにメンタルコントロールが出来なかった山本監督の迷走に悔いが残る。
それでも、大久保の2ゴールを始めとして高松の頑張り、石川の意地、菊地の積極性、そして阿部の安定といった個人の成長が見られたのは数少ない収穫だった。逆に小野や曽ヶ端のOA組の不調に加え、今野や闘莉王などが本来の出来を見せられなかったのは残念だった。
アテネでの戦いは残念ながら不完全燃焼に終わってしまったが、ここで感じた悔しさと反省をこれからのJリーグに生かしていって欲しいものである。