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ツールドフランス第16ステージ

今年のツールの勝負どころ中の勝負どころのステージであるラルプデュエズでの山岳タイムトライアルですが、ランス・アームストロングが前日までの不安説を軽く吹き飛ばすような物凄い走りでライバル達を完膚なきまでに叩きのめし、総合争いを確実にする勝利を手にしました。
総合2位のバッソは2分先にスタートしたにもかからわずランスに途中で抜かれてしまい、ウルリッヒの鬼気迫る走りもランスの前にはただのアクセント、スパイス、前菜にしかなりませんでした。ウルリッヒとランスのTTでの能力はイーブンな状態ではほぼ互角なだけに、いかにランスがここまでのステージで今日のために体力を温存していたかが良く分かったように思います。
それにしても、バッソをランスが今まさに抜こうとする時の観客の歓声とブーイングがこだまする場面は本当に鳥肌が立ちました。今までのツールでランスの強さに圧倒された場面は多かったのですが、今日のこの場面を見ると改めて彼の強さ、偉大さに心服してしまいますね。フランスにたくさんいるだろうアンチ・ランスも今日のレースを見たらただ黙るしかありませんよね。
これで、ランスは2位以下に4分近いタイム差を付けてしまい、ツールドフランスの6連覇を阻む要因はアクシデントしか無くなってしまったわけですが、他の選手の意地にも期待したいところです。

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