ツールドフランス第15ステージ

今日は7分遅れて事実上総合争いから脱落したウルリッヒが途中で逃げて、非常に白熱した展開になったステージでしたが、USPとバッソのCSCが協調して逃げをつかまえ、最後の短めの登りでエース同士の戦いになり、最後のゴールスプリントをアームストロングが制して今年の2勝目を飾りました。
最後で勝ちに出たのは王者としてふさわしくない行動という意見もあるようですが、総合2位のバッソが勝ってしまうとボーナスタイムで10秒近く詰められてしまうために、ランスとしてもツール6連覇を確実にするために情けを与える事はしたく無かったのでしょう。しかし逆に言えば、ツール前哨戦の山岳TTでトップのマヨ(どこに行った?)から5分差で敗れているために、明日のTTに対してほんの少しの不安が残っている表れかもしれません。もっとも、それが現実になる可能性は極めて低いわけですが。
そして総合争いについては、昨日までマイヨジョーヌを着ていたボエックラーが途中で遅れてしまったために、ランスがようやくマイヨジョーヌを着る事になりました。もっとも表彰台では観客から冷ややかな反応を受けてしまっていたわけですが、まあフランスの自尊心的には仕方の無い事でしょうな。
重ねて言いますが、明日は登りのTT、つまりはアシスト関係無い個人の勝負なわけで、TTがあまり強くないバッソとしては勝ち目は限りなく薄いわけですが、もしランスにトラブルがあれば一気に形勢を逆転する事は可能なので、バッソの捨て身の頑張りに期待したいところです。