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ツールドフランス第6、7ステージ

とにかく今年のツールは悪天候が全体の流れを決めてしまっているのは間違い無いですね。悪天候が選手の体調不良と落車を招いたせいでたまたま逃げに成功したボエックラーが首位に立ち、所属チームのブリオーシュ・ラ・ブーランジェールに集団の支配力が無いので逃げが成功しやすく、逃げた選手を追うためにスプリンターを擁するチームが追いかけるものの体調不良の選手が多くてゴールに至るまでに力を使いきり、しかもペタッキやチッポリーニという絶対的なスプリンターがリタイアしてしまって最後の主導権争いがバラバラで意思統一が取れないために、誰が勝つのか全く予測できないレースが続いていて本当に面白いです。
第6ステージでは最後の小グループでの逃げが成功してその中にいたポッツァートが勝ち、今日は逃げは成功しなかったもののスプリントのタイミングの差でハスフォフトが制するなど、最後の最後での勝負のあやが勝者を決めていて自転車レースの本質的な醍醐味が楽しめるステージでした。
しかしそれも今日までの話で、1日の休みをはさんだ明後日からは悪天候のベルギーやフランス北部を離れて舞台は一気に中央山塊へと移る為に、今度は晴天酷暑の下での本格的な総合争いへと状況は変化するでしょう。フランス全土をめぐるツールの楽しさである、地方地方での風土の違いとそれにつれて変化するレースの展開をじっくり味わいたいですね。

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