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ツール第6ステージ

美しい城が集中している事で有名なロワール地方を走るこのステージ、前半に6人での逃げが決まり、マイヨジョーヌ要するブリオーシュチームの地力の無さもあってギリギリまで逃げを捕まえる事は出来ませんでしたが、残り1km余りと言うところになってようやく集団でのスプリントかと思ったら何と集団の前のほうで落車が起こり、マイヨヴェールのマキュワンが遅れるなどスプリンター達が影響を受けた中でベルギーの期待の若手、トム・ボーネンがこのステージを制しました。
ボエックラーやアームストロング、ウルリッヒといった総合上位陣も遅れてしまったのですが、ゴール1km以内での落車によるタイム差は計算されないという救済措置によって総合争いに大きな変化はありませんでした。しかし、落車の仕方によっては一見無事そうに見えても体にダメージが残っている事もあるので、本人はもちろんこれからアシストするチームメイトにどういう影響が残っているのかで、今後の試合展開が左右されてしまうかもしれません。明日も風が強い事で知られるブルターニュ地方が舞台だけに、どうやって落車のリスクを避けていくのかが上位チームの課題になりそうです。
しかし逃げの中で最後まで抵抗したフレチャの頑張りは見事でした。もし集団の落車があと1km早ければ勝利を決めていたかもしれません。とにかく、昨日の大差勝ちに続いてのこの逃げが他の選手に勇気を与えるのは間違いなく、今後も果敢な逃げと追いかける集団と言うスリリングな展開が見られることは確かでしょう。

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