今日の戯言

ユーロはとうとうギリシャが優勝してしまいましたね! 現在、私は自転車モードに転換中なので試合の戦評は他のサイトさんにおまかせする事にしてますが、フランスやチェコと同じように、ポルトガルもギリシャの罠に見事に吸い込まれてしまいました。ポルトガルは今度はGKに痛いミスが出てしまいましたね。ルイコスタの気迫は凄みを感じさせましたが、勝負は非情なものです。
しかし今大会中のギリシャが見せた、全ての選手が与えられたタスクを90分間集中力を切らす事無くやり続けたサッカーは見事でしたね。明日発売予定のアクションのコラムで現代サッカーにおけるタスクの重要性について書いたのですが、ギリシャが優勝したので私にしては珍しく的を外さないタイミングのコラムになりました(笑)。
この結果が出たことで、また自由対組織の対立論が巷を賑わすかもしれませんが、結局は自分に求められたものを100%やり遂げる事が大事なんですよね。ロナウドのような天才であればそれは点を取ることであり、ギリシャの選手であれば戦術を遂行する事なわけです。つまり優劣ではなくて選択の問題なんですよね。
日本も日韓W杯で、「戦術が崩壊して選手が自主性を発揮した」なんてマスコミに散々書かれましたが、それは単に選手が監督が指示した戦術を遂行する力が無かっただけとも言えるんですよね。宇都宮氏は「日本もギリシャに学ぶべきだ」と書いてますが、まあ日本は会長からして自由と組織の二元論の普及に忙しい国ですから、ギリシャには当分なれやしないでしょうけど(笑)。
ともかくこれでアテネのサッカーは盛り上がるでしょうし、ギリシャも世代は違いますが追われる立場になったのは間違い無いでしょう。今度はポルトガルと同じ立場になるギリシャがどういう姿を見せるのかが楽しみです。