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オランダ エールディビジ第32節 フェイエノールト-フローニンヘン(1-2)

2位PSVと勝ち点3差で負けられないトーナメント状態が続くフェイエはパーウェが怪我で欠場、そのCBの一角にはギャンが入る他はこれまでのベストメンバー。もちろん小野はガリとCMFペアでの先発。
フローニンヘンはアウェイと言う事もあって最初から引き気味の戦い方ながらも、前線にはきっちりマークをつけてフェイエになかなか決定的なチャンスを作らせない。フェイエは小野を中心に中盤では軽快なパス回しを披露するも、ルルリンクとスモラレクの両ウイングとブッフェルの働きがいまいちで、カイトがポストプレイで孤軍奮闘するも、そこへのフォローが遅くてなかなか決定的なチャンスを作れない。
フェイエもパーウェがいない事もあって高さに欠けるために、セカンドボールを相手に簡単に渡す場面が多くて主導権を握り続ける事が出来ず、カウンターからのピンチを作らせ続ける有様でどうにもピリッとしない展開が続く。
ところが後半10分、右サイドからパスを受けたカイトが中に折り返そうとしたボールが相手DFに当たってそのままゴールに吸い込まれるというラッキーなゴールで先制する。
その後はフローニンヘンが非常に高い位置にDFラインをキープして攻勢をかけてくる。フェイエは両サイドをアーセナルへの移籍が決まったファンペルシと、ラゾビッチに変えて相手DFの裏を突いた攻撃を仕掛けるものの、オフサイドラインに引っ掛かったりファンペルシが簡単なシュートを外すなどしてピンチからのチャンスを生かせない。
そうなるとしっぺ返しを食らうのがサッカーの常で、40分に左からのFKを長身のロレントにヘッドで決められて同点にされてしまう。フェイエも直後に小野がPA内で明らかに手で引っ張られて倒されるシーンがあったのだがPKは取ってもらえず、ロスタイムにラインの裏に抜けられたロレントに再び決められて万事休す。この瞬間、フェイエのCLへの夢は消えてしまった。
今日の小野は、時折ファンタジー溢れるプレイを見せたものの、序盤ではパスの精度を欠き、その後はやたら上がる場面を増やしはしたもののPA内に入って足を止めてしまう場面が多く、後半に入ってからは完全にペースダウンし、あまり有機的な働きが出来ているとは言えなかった。チェコ戦での疲れはあるとは言え、これでは五輪出場をフリット新監督に説得出来るような内容では無かったのは確かだろう。
展開力に欠ける今の五輪代表に小野が入れば大きな力になる事は間違い無いが、まだまだフェイエを支える大黒柱とはなりきれていないだけに、クラブに力を集中すべきではないだろうか。

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