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イタリア セリエA第31節 ボローニャ-シエナ(3-1)

しかし代表戦直後の観戦はきつい(笑)。
両チームとも、ターレとシニョーリ、フローとキエーザという電柱とイタリアが誇るセカンドストライカーと言う前線の組み合わせが特徴。中田は当然の先発でダッラボーナとコンビを組んだ4バック。
試合は残留争い真っ只中のシエナが高い位置からのプレスで積極的な試合を見せる。ボローニャはいつもの悪い癖であるDFラインと中盤との距離を開けてしまう形を見せてしまい、中盤が守備に追われてターレが孤立してなかなか攻撃を組み立てる事が出来ない。それでも15分過ぎからは何とかボローニャも立て直しはじめるが、相変わらずDFラインが低いために押し込む場面があってもセカンドボールを拾う事が出来なくてカウンターを受ける場面を減らす事が出来ない。
しかし試合は唐突に動く。32分にボローニャのCKからこぼれ球をダッラボーナがボレーシュート、これがシエナの選手に当たってコースが変わってゴールに吸い込まれる。それからはペースはシエナに移るものの、ボローニャの守備陣も集中力を切らさず、キエーザの鋭いFKをパリウカがナイスセーブで防ぐなどして前半を守りきる。
後半になると流れはボローニャに傾く。8分に右サイドからのうまいつなぎをDFの裏を取ったターレがドリブル、そこをPA内で倒されてPK。これを決めれば試合はほとんどボローニャのものになったのだが、シニョーリがこれをドンピシャでGKフォルティンに当ててしまって得点ならず。
得点を決められなかったシニョーリが直後に闘志を剥き出しにした事から試合は一気にヒートアップ。両チームともに激しい当たりと攻めへの切り替えで熱い場面が増えてゴール前での攻防が多くなる。そして17分にシニョーリのスルーパスに反応したベッルッチがシエナDFの裏を取ってワンタッチでうまいゴールを決め、23分にはボローニャゴール前での混戦からミニャニが押し込んでシエナが執念で1点差にする。
30分過ぎからはボローニャも守りの意識が強くなったのかシエナの方がボールへの反応や出足が良くなり、ボローニャは受身に回ってしまう。しかし38分にシエナの攻撃の跳ね返りがターレの頭につながり、そこから裏を取ったネルボがワントラップからゴールを決めてボローニャが試合を決める追加点をゲット。あとは怪我明けの中田を下げてボローニャが逃げ切って事実上の残留を決めた。
今日の中田は全てにおいて安全指向で攻撃に顔を出す事もまれで、良く言えば守備に専念、悪く言えばほとんど目立つ事の無い出来だったと言える。すぐにチェコ戦で監督業と厳しい仕事が続くが、何とか怪我をせずに頑張って欲しいものである。

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