今日の戯言

ここ数日、フローラン・ダバディ氏がBlogで書いたメディア批判に対してのWOWOWの名物アナの岩佐氏の反論ケット・シーさんのBlogなどで取り上げられるなど、ネット界でにわかに論争が巻き起こっているようですね。
私は、以前にスペインリーグの放映権がWOWOWに移ったときにこれまた岩佐氏が「リーガ、ゲッツ!」と日記に書いて物議をかもした事に対して拙論を披露させて頂いたのですが、今回の事についても同じスタンスで考えています。
まず、JSPORTSの「Foot!」を毎回楽しみに見るような、いわゆる海外サッカーのコアファンというものがどこから生まれたのかを考えてみてください。去シーズンまでのCLや中田がペルージャに移籍した時のセリエAなどに先鞭を付けたという点では、WOWOWがコア層を生み出すきっかけになったのは確かでしょう。しかし、それが一気に花開いたのはスカパーでの多チャンネル展開があったからこそです。何度も録画放送があり、それをサポートする情報番組まであるという環境が、どれほど海外サッカーファンを育成する力になったかは計り知れません。これは正にスカパーが生み出した新たなマーケットと言えるでしょう。
確かに、理想論だけではマネーの論理で動いている現実を変えることは出来ないのかもしれません。しかし、現状をただ肯定するだけでは新たなマーケットを創出する事は不可能なのです。海外ファンもネットを楽しむファンも、全ては企業によるマーケットの開拓の結果によって生まれたものだという事を、岩佐氏には認識していただきたいものです。
チェルシーファンで英国在住の「パルミ」さんから大激震のCLについて。

カフェでも書いたのですが、今大会のCLの番狂わせについて、素直にジャイアントキリングを楽しむべきなのかどうか、個人的に引っかかるところがあります。
アーセナルの終盤の失速は、やってるサッカーが変わらない限りずっと続くでしょう。問題はレアルやミラン、マンU、ユーベなどのチーム状態が去年のこの時期より明らかに劣化していること。
チェルシーファンの僕ですが、相手がモナコより、やはりレアルとやりたかったし、もし優勝してもおこぼれ優勝などと呼ばれるでしょう。
モナコやポルトは良いサッカーをしていると思います。だけどそういった良いチームさえも捻り潰されてしまうのがチャンピオンズリーグのよさであると思うんですよ。
単にチェルシーが良い選手を買いあさり過ぎて、他のビッグチームに補強が回らなかったというのもあるのでしょうが(笑)一つの大きな原因として過酷なスケジュールってのがあると思います。ミラン、レアル、マンUなどはシーズンオフにアジア遠征やアメリカ遠征などをこなしてかなり疲れがたまってきているのではないでしょうか?(チェルシーも遠征していただけにこれからが心配)
このままではユーロ04にも影響が出てきてくるのは間違いなさそうで、CLに多く選手を出していた国が予選リーグ敗退ってことも起こりうるのではないでしょうか?
個人的にはCLリーグの試合はもっと試合数を減らしたほうがいいように思います。選手がつらすぎます。でもこればかりはお金が絡んできて簡単な問題でないのはわかってるのですが…
僕個人は今年のチェルシーのホームゲームの試合のチケットを全ててにいれているので(CLはこれからとるつもりですが)凄く楽しみです。あとイングランド対日本。ユーロ04イタリア対スウェーデン、準々決勝とチケットも手に入れたので、こちらのサイトにそのときのレポートなどをお伝えできたらと思います。

チェルシーは一気にビッグイヤーの目が出てきて地元もヒートアップしてそうですね。
それはともかくジャイアントキリングについてですが、個人的には全く不自然には思いませんね。レアルが典型ですが、アジアツアーや銀河系選手偏重など、目先の金にこだわるあまり将来の金を失うという姿は正しい結果です。盛者必衰の理からサッカーだけが逃れる事は不可能です。2002年W杯もそうですが、結果的に盛り上がらないように見えるCLも、キリングを果たした国やクラブだけではなく、その周辺も必ずや刺激を受ける事になるでしょう。これもまた、新たなマーケットの創出と言えるのかもしれません。
マーケットと言えば、おととい書いたアジアのサッカー市場について、香港在住のbananafishさんから詳しいレポートをいただきましたので、投稿コラムという形で紹介します。