オランダ エールディビジ第21節 ADOデンハーグ-フェイエノールト(2-2)

少し空席が目立つものの、野太い声援がそれをカバーして余りあるADOのホームで、小野が怪我で欠場しているフェイエとの対戦。ADOはレジ1トップの戸田が右ボランチに入る4-3-3で、フェイエは怪我人が多くてスモラレクやスフリーデル、ギャンといった面子を出さざるを得ない。
開始からフェイエはパスを繋いでペースを握る。ADOは相変わらずラインが低く、戸田もカバーに走り回るもののなかなかボールを奪えない。しかしフェイエもサイドまではボールを持って行けても中の連動した動き出しが無く、個人技でこねては跳ね返されと決定的なチャンスに至らない。
フェイエはパス回しで安心していたのか、19分にDFからの一発のパスに抜け出した右ウイングのカステレンがギャンを振り切ってADOが先制ゴール。そこからはADOもコレクティブなカウンターからチャンスを作れるようになるが、レジのトラップミスなどで得点出来ない。しかしフェイエも37分にセットプレイからクロスが流れたところを逆サイドにいたファンペルシに決められる。戸田はコースを切っていたのだが体に当たって入ってしまうという不運。
ところが38分にギャンが足の裏を見せてのタックルで一発レッドで退場するハプニング。これでADOは楽になるかなと思ったのだが、かえってフェイエは吹っ切れたのか、ボールの動きが速くなってADOは守備が後手に。そして前半ロスタイムにCKからのこぼれ球をブッフェルに押し込まれてしまう。戸田は反応したのだがブッフェルの足に一歩届かず。
後半になるとADOがラインを高く上げてフェイエを押し込み、ほとんどフェイエ陣内で試合を運ぶ。しかしADOもカステレン以外にあまり技術のある選手がおらず、正確なシュートがなかなか跳んでくれない。そして戸田は後半17分に退く。ADOはさらにそこから攻めに攻めるがフェイエもゴール前を人で固めて何とか防ぎ切る。
そのうちADOもやや攻め疲れが見え始め、フェイエの粘り勝ちかなと思われた82分、アーリークロスに飛び込んだファンデルグンが落ち着いたトラップからコースに決めてADOはとうとう同点に。あとは互いに中盤スカスカになりながらも決められずに同点のまま試合終了。フェイエにもADOにも負けて欲しくない自分としてはまあ良かった結果かな・・・
今日の戸田は、だんだん戸田らしい激しい守備や広いパス配球を見せるようになって来たものの、まだオートマティズムが馴染んでいないのかバランスを気にして一歩目の判断が遅く、イエローをもらったように遅れたファールや足元で交わされる場面がやや目立ってしまった。攻撃面でもグラウンダーのパスは良くなってきたがまだクロスは不正確で、もう少しチームやピッチに慣れてくればどんどん良くなってきそうだ。