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イタリア セリエA第19節 ボローニャ-ミラン(0-2)

ボローニャは3-6-1で中田がボランチに入り、ロビーゾとロカテッリがトップ下、ターレの1トップ。ミランは病気だったマルディーニが無事登場、前の3枚はシェフチェンコ1トップの下にカカーとルイコスタが入る4-3-2-1。
ボローニャは開始から守備では素早く戻って攻撃になると前に飛び出す攻撃が機能してミランをおびやかす。中田のFKがロカテッリの頭にドンピシャで合うもののこれがGKの正面を突いたり、ターレの頭での落としからボールを拾うもののミランの守備陣の集中力が高くて得点出来ない。
そうこうしているうちにミランが15分ごろからペースをつかみ、ピッチを広く使ったパス回しでボローニャの守備の隙を狙い始める。そして19分、右サイドでのパス回しからのダイレクトクロスを、ボローニャDFの中途半端なラインコントロールの隙を突いてフリーになったシェフチェンコがヘッドで決めてミラン先制。
そこからしばらくは完全にミランのペースに傾き、カカーのゴール前での個人技からシュートを浴びせるものの、GKパリウカの攻守もあって得点出来ない。35分からボローニャはようやく攻撃を仕掛けるものの、相手陣内に入ってからのアイデアとコンビネーションに欠けてなかなか崩しきれないまま前半は終了。
後半になるとボローニャはネルボに代えてベッルッチ、さらに2選手を投入して4バックにして攻撃的になる。15分ごろからはサイドを中心にミランに攻撃を浴びせるものの、シュートがことごとく弾かれて運が無い。試合終了間際にはトマソンにループシュートを決められて万事休す。
ボローニャは良く走って頑張ったものの、PA内での少なくとも4回はあったハンドを始め、終始ミラン寄りの審判の判定にも泣かされて勝ち点を奪う事は出来なかった。やはり最初のチャンスで得点できず、ミスで先制されてはまず審判が味方する上位には勝てっこない。また、ゴール前での存在感という点でシニョーリに比べるとロカテッリはあまりに力不足であり、復帰までにどれだけ辛抱ができるかが今後のボローニャを左右しそうである。
中田は今日も非常に良くボールを集めて攻撃の起点になるものの、パスを出してから受ける動きに対して味方が応える事が出来ず、前でボールを受けたときにはマークが張り付いていて厳しい体勢になる事が多くてチャンスメークという点ではやや物足らなかったと言える。一度悪いボールの取られ方をしてからはムキになってプレスに行き始めたのはちょっと笑ってしまったが、中田が前に行って仕事をしないといけないようではボローニャも厳しいのは確かだろう。

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