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今日の戯言

ここ数日、またもやイングランドからお客さんが来ていて何かと忙しいです。今回の人はロビー・キーン好きのスパーズファンだったのですが、それよりもさらに日本のアニメ好きで話題について行くのが大変でした・・・と言うわけで、今日のニュースあさりは「中田会見中止」のみと言う事で。
海外に移籍した選手がスタメンで起用されなくなってしまうと、掲示板などでも「監督はアホ、さっさと移籍しろ」という意見が良く書き込まれます。しかし、はなから構想外になってしまった戸田のようなケースを除けば、たいていは試合を見てれば起用されない理由が分かるんですよね。
中田のパルマでの場合、プランデッリ監督の戦術スタイルが「前線ではパスワークより1対1に勝って崩す」ものであるため、パスワーク能力はあっても個人技が無い中田の場合はボランチで使うしかないんですが、4-2-3-1の2の位置で使うには上位を狙うパルマにとって守備力が足らないわけです。一度ミラン戦で4-3-2-1の左ボランチとして起用されて良い内容を見せた事があったのですが、何戦だったか忘れましたが再び同じ布陣で戦ったときに、今度は左右ボランチの裏のスペースを使われて失敗してしまいました。もちろんそれは中田だけの責任ではないのですが、監督が新戦術を浸透させる時間的リスクを嫌ったのも仕方ありません。この瞬間、中田は構想外となってしまったわけです。
今はボローニャで最大級の賛辞を受けていますが、中田がまだセリエのボランチとして守備力が不十分なのは確かで、今後強豪と対戦するような時には欠点が露呈してマスコミも手のひらを返す時があるかもしれません。ただ、ボローニャはパルマほど成績が求められているわけではないし、マッツォーネからの信頼も厚いので守備を学習する時間は十分あります。私は常々、中田はトップ下としては世界の超一流にはなれないだろうけど、ボランチとしてなら可能性があると思っているので、ボローニャでのこれからが中田のキャリアにとって本当に大事な時だと思います。怪我だけはしないように頑張って欲しいです。
今日はこれで・・・と思ったら「アンリレアルに移籍?」というとんでもないニュースが。もし実現したらロナウドやビエリあたりの超大物の玉突き移籍連鎖が起こるのは確実で、しばらくは欧州ではこの話題で持ちきりになりそうですね。

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