今日の戯言

「無理力」の意味がわかる人がいたら教えてください(笑)。
と、久々に電波な話題を取り上げたりなんかするわけですが、どうして彼らは自由とか創造とかいった漠然としたキーワードで物事をくくってしまうんでしょうかねえ。同サイトで松本育夫氏へのインタビューをしている人がこういう事を書くのだからますます不思議です。
松本氏は、このインタビューの中で「自由」の意味を非常に明確に説明されています。本来ライターに求められる仕事は、こういった一般人が使いたがるキーワードを具体的に分かりやすく説明する事であるはずなんですが、現実は全く逆の事をしているわけです。
例えば、ジーコが言うところのイマジネーションにしても、いくら選手が意外性のあるパスを出しても受け手が予測していなければただのミスパスになってしまうわけで、松本氏の言葉を借りれば、チームメンバーがイメージを共有できるパターンをいかに沢山準備出来るか、その中から「自分のチームにとって最も必要な」選択が出来るかなんですよね。
ジーコの選択にしても、固定したメンバーで数多くの練習や実戦機会を積めば、監督が複数セットの選手に対してパターンを教え込むよりもより多くの引出しを作りやすい(かわりに選手の替えが効かない)だけの話なわけです。それが何故かたや人間、かたやロボットになるのかが不思議でなりません。
高校選手権についても、湯浅氏が「戦術が個を殺しているのではないか」と疑問を呈されていますが、こういった安易な「逃げ」の論調に入ってしまわれたのは少し残念です。三浦氏も書いてますが、結局平山やブラジルU-20のダニエルのような強烈な個がいれば誰もチームの戦術とどうこうなどと言わなくなるわけで、戦術に埋もれてしまう程度の才能しか出てきてない事を憂えるべきじゃないかと思ったりするんですけどねえ・・・