東アジア選手権 決勝トーナメント1回戦 日本-韓国(2-1)

日本は出場停止の角田の代わりに栗原、あとはエジプト戦と同じメンバー。
試合は当然のように開始直後から韓国ペース。特にキムドンヒョンの高さに競り負ける場面が多く、日本DFも慌てがちだったのだが、そこは一応3戦経験している成長なのか、すぐに高さについてはカバーが出来るようになったのだが、今度は3バックの横のスペースに早くボールを出されてクロスを上げられる場面を作ってしまう。
15分ごろからは日本もボールをつなげるようになるが、相変わらず阿部のポストプレイが不安定で2列目がいい形でボールを受けられない。それでも30分には右サイドのクロスからのこぼれ球を成岡が惜しいシュートを打つ場面を作り、それからは少し日本のリズムになって来る。
攻めてる時間が危ないなと思っていたら、案の定38分にセンターサークル付近からの長いボールをワンタッチでつながれ、ゴール前に走りこんだチェソングにボレーで合わされ、ボールは川島の頭を超えてゴールへ吸い込まれる。この時、日本は鈴木が上がってしかも中盤にプレッシャーが無く、完全に集中力が切れてしまっていた。オフサイド気味ではあったのだが、その前に川島がキムを倒した場面を見逃してもらったので仕方ない。
失点からすぐに阿部に代えて平山、後半からは小林に代えて谷澤とお決まりのパターン。そして後半からは日本も押し上げるものの、韓国も出足が早くてなかなか韓国相手に押し込むまでには行かない。そして日本も引いた韓国に対してなかなか攻撃のスピードアップが出来ず、横パスをただ回すのみ。
27分には成岡に代えて坂田を投入、日本は茂木を中盤にして超攻撃的に。そして81分に放り込みから平山が競り勝ち、拾った坂田が見事なゴールを決めてようやく日本はワンチャンスをものにして同点に。対する韓国は2選手を代えて勝負に出てくる。しかし日本は押し込んだ韓国の攻撃に何とか耐えて延長戦。
延長に入ってからは韓国のロングボールや日本のミスからのカウンターで度々ピンチを迎える日本。しかし韓国も決定力が無くて押しながらもゴールを奪えない。そして耐えて耐えた挙句に、平山のポストからの競り合いに勝って今野のパスから裏に抜け出た坂田が素晴らしいゴールデンゴールを決めた。
日本は、阿部を使うという謎の大熊采配を乗り越えて本当に良くやった。しかし、鈴木や徳永のサイドがバランスが悪くてミスが多く、総じて韓国の力に押されていた事は否めない。次はおそらく相手はブラジルだろうが、自分達の能力全てを出し尽くして欲しいものである。