オランダ エールディビジ第14節 ヴィレムII-ユトレヒト(0-2)

藤田のみについてコメント。藤田は前半はトップ下、後半は右サイドという最近のパターンで後半25分まで出場。
今までであれば、トップ下に入っても前に出てくる両サイドやボランチに遠慮して下がってカバーする場面が多かったのだが、この日は前半20分までは誰よりも早く前線に飛び出して3本のシュートを放つ積極性が目立った。
それ以降は、チームもオランダ特有の縦縦に行くサッカーになってしまってボールを触る回数は少なくなってしまったが、ボールに触れなくてもマークした相手は最後まで追っかけるなど、とにかく誰よりも早くスペースを探してひたすら走り回っていた。おそらく藤田は、ジュビロ復帰の話を聞いて、是が非でも結果を出さないといけないと必死だったのだろう。
昨日の稲本など最近の海外組を見ていると、とかくチームのためにバランスを取ったり周りを使ってといった消極的な「チームプレイ」をしてしまっていがちだが、彼らがすべきなのはこの日の藤田のような90分を考えない必死の自己主張であり、それこそがチームのためになる事なんだなという思いを新たにする事が出来た試合だった。