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ワールドユース GroupB エジプト-日本(0-1)

日本はGK川島、DFが近藤に代わって永田がセンターに入り、左右に菊地と角田、MFが鈴木、今野、小林、徳永、トップ下成岡、2トップが阿部と今日は茂木。エジプトも今日はベストメンバーの様子。
試合は開始から延々とエジプトペース。エジプトが9番メトワリのポストプレイから自由に攻撃を組み立てるのに対し、日本はいつも通り阿部がポストプレイの役に立たず、グランド状態もボコボコでボールが弾むためにボールが足に付かないのでそこをフィジカルコンタクトで狙われてまともにパスをつなぐ事が出来ない。それでも、たま~に茂木が前を向いてボールを持った時に突破からクロスが上げられるのだが、可能性の低いミドルボレーやヘディングのみで脅威を与えるには至らない。
ようやく日本もエジプトが攻め疲れてきた30分ごろに少しチャンスを作るものの、40分にCKからフリーで強烈なヘディングをこの日当たっている川島がスーパーセーブ、43分にはゴール前で左右に振られてメトワリのシュートと言うピンチを作られてしまう。
後半に入ってもエジプトの猛攻は続き、開始から立て続けにシュートを浴びるものの、やはり川島がことごとくセーブして難を逃れる。これはある意味大熊ジャパンのリズムである。
日本は10分に谷澤を投入してから彼のドリブルとボールキープで少しリズムを取り戻し始め、23分に平山が入ると一気に試合の流れをものにする。前回の試合でも大きく試合の流れを変えた平山は、この日のエジプト相手であっても高さやポストプレイで負けず、日本はいきなり茂木の裏への抜け出しやサイドへのつなぎが機能し始め、エジプト守備陣が慌てる場面が増える。
そして34分、中盤で奪ったボールを谷澤が浮き球のスルーパス、そこに抜け出した平山がGKを落ち着いて交わして見事なゴール。頭でなく足でも能力があることを見せつけた。
その後はエジプトが当然猛攻を仕掛けるものの、GKと1対1になった相手を永田に代わって入った栗原がスライディングで止めるなど、日本は攻守に冴えが出始め、集中力を保って相手に得点を許さない。ロスタイムの4分も何とか防ぎきり、日本は見事にグループ1位で決勝トーナメント進出を決めた。
今日の日本の勝利の要因は、引き分けでも良かったために勝ちに行く必要が無かった事である。1対1に弱くて判断が悪い日本は、下手に攻め始めるとつまらないところでボールを失うためにかえって危ないシーンを作ってしまう。やはり悲しいかな、相手に攻めさせておいて川島のセーブを中心に守りきり、カウンターなどの一発のチャンスでしかリズムを作れないチームなのだ。今日の大熊采配も妥当なものだった。ただ、阿部をしつこく使う意味が相変わらず不明だが・・・
次の試合はこの日も気合を見せていた角田が出場停止な上に、相手は日の丸ドーピングの韓国だが、気合120%の韓国の序盤の勢いを防いでから相手が疲れてくる後半のチャンスを狙いたいものである。

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