イングランド プレミアリーグ フルハム-ボルトン(2-1)

リーグ4位のフルハムと、ここ6試合負け無しのボルトンと好調同士の戦い。フルハムはアーセナル戦と全く同じメンバーで稲本は右SH、ボルトンはジョルカエフ、オコチャ、カンポ、サブにはイブラヒム・バと日本人には馴染みのあるメンバーが揃う。
試合は開始直後こそボルトンに攻め込まれるものの、あとはフルハムが試合を支配する展開に。いつもの短いワンツーなどのパス交換からゲームを組み立ててポゼッションするものの、ボルトンも好調だけに最後の守備の部分で集中力を切らさず、ジョルカエフの絶妙のボールキープやガードナーの鋭いサイド突破からカウンターを仕掛け、フルハムDFの不安定なクリアミスから得点機を作るものの、守護神ファンデルサールの懸命のカバーで防がれる。
前半はフルハムにもデービスや稲本に絶好のチャンスがあったのだがそれぞれシュートを上に浮かしてしまい両チーム得点の無いままに前半終了。
後半に入っていきなり7分、右サイドからのフィードにカンポが競り勝ち、こぼれ球をデービスに押し込まれてフルハムは失点を許してしまう。フルハムは、この日再三見せていたクリアの不安定さのツケをとうとう払わされてしまった。
12分には稲本に代えてサバを投入、フルハムは2トップにして攻撃力を強めようとするものの、今度はパス回しのリズムがうまく行かない。それでも25分からはボルトンの圧力が落ちて、フルハムの攻撃にも厚みが出てくる。そして30分、左サイドでフィードを受けたヘイルズがセンタリング、それをデービスが決め、その1分後にはロングフィードをヘイルズがうまく受けてシュート、こぼれ球をサバが押し込んであっという間にフルハムは逆転してしまう。
ロスタイム5分あった中の4分には、ボルトンにもジャルデウのポストの内側に当たるヘディングシュートがあって危なかったものの、何とかフルハムは苦しみながらのゲームをものにした。
稲本は、20分ごろまではおっかなびっくりの消極性が目に付いてしまったが、後ろからのタックルを受けた後は吹っ切れたのか、おそらく監督の指示であろうアーリークロスに逆サイドからオーバーラップして飛び込む動きを再三見せるなどしたものの、やはり本職でない事もあって、ボアモルチとマルブランクのペアに比べると攻撃の厚みとしては弱かった事は否めない。次はおそらくベンチだろうが、もしCMFとして使われる機会があれば今度は結果を出して欲しい。