オランダ エールディビジ第10節 フローニンヘン-フェイエノールト(3-3)

フェイエは左サイドのスノイエルが怪我という事でソンが久しぶりの先発。前線は小野が引き続きトップ下でカイト、ブッフェル、ルルリンクの組み合わせ。
フローニンヘンは全員とにかくデカい。それだけにテクニックが弱くて巨体プレスから長めのボールを主体に攻めてくるのだがどうもミスが多くてパスがうまくつながらない。フェイエも相手のフィジカルアタックの激しさになかなか攻めてが無さそうだったが、4分に左サイドに出たカイトのパスを真ん中で受けた小野がワンタッチでバックパス、それをルルリンクがダイレクトで見事なシュートを決めてワンチャンスで得点する。
フローニンヘンは25分ごろからセットプレイなどでようやくフェイエを押し込むようになるが、今日のフェイエはなかなかコンパクトで、相手にスピードが不足してるのはあるがほとんど数的不利の場面を作らない。そして33分にはまたも左サイドを抜けたカイトが怪我で動けないフレイレを置き去りにして中に切れ込んで2点目、前半ロスタイムにはCKからの流れのクロスをファーにいたパーウェがヘディングを決めて余裕の3点目。今日のフェイエは不思議なくらい効率よく得点している。
後半もややモチベーションの落ちた相手に対し、パイロンの間を通すようにパスを回すフェイエだが、8分にGKからのキックミスからの悪い流れから右サイドからのクロスを巨体の頭でそらされて1点を失う。そこから相手は勢いづき、フェイエは何とか耐えてカウンターのチャンスを量産するが決められない。
そうこうしているうちに35分に押し込んだフローニンヘンにヘディングで競り負けたボールを裏に出されてしまい、マークもついてなくて2失点目、終了間際には相手の放ったシュートが選手に当たってボールはゴールの中へ入ってしまってとうとう同点に。そして試合は終了。フェイエにとってはあまりにももったいない勝ち点を失ってしまった試合だった。
ただ、今日は守備のミスから同点に追いつかれたとは言え、フェイエの試合内容はかなり改善されて来たように思う。そういう時に限って結果が出ないのがまたサッカーの不思議なところではあるが・・・
小野については、いつに無く中盤まで下がってボールを散らしたりスペースを作ってボランチとのポジションチェンジをする場面が多かった。それも守備がコンパクトに保たれていたおかげで、前に上がった時の仕事や動き出しの鈍さにはまだまだ不満はあるが、以前のような孤立状態になってなかった分だけ良かったかなというところである。