J1第2ステージ第11節 市原-磐田(1-1)

第2ステージの優勝戦線に生き残るためにはどちらも落とせない試合。両チームともほぼベストメンバーで好試合が期待できる。
序盤から試合はジュビロが前田のポストプレイを中心にリズム良くパスを回すペースを握る。ジェフはジュビロのパス回しにプレスがかからず、ボールを奪う位置が低いために逆襲の勢いが弱い。しかし、ジェフの最終ラインが固い上に、ジュビロはパスは回すものの2トップを追い越す選手が少ないために最後の部分で駒が足らずほとんどシュート場面を作り出せない。前半はかえってジェフの方が決定的な場面が多かったぐらいである。
後半になると西がかなり高い位置に上がり、ジュビロはボールの預けどころが増えてジェフを自陣ゴール前に張り付けさせる展開が続く。何度も右サイドからクロスを上げて決定的なチャンスを作るうちに、ようやく21分にファーサイドにフリーでいたジブコビッチが決めてジュビロが先制。
当然ジェフは攻めるが、ジュビロもうまいパス回しと体を使ったファールでジェフの反撃の芽を的確に摘んでいく。ジェフはパスを回されたせいかクロスの精度も悪く、これはジュビロの試合かなと思った42分、ジェフはセットプレイから斎藤や巻が頭で折り返したボールを最後はチェヨンスがフリーでシュート、これをGK山本が手に当てながらボールはコロコロとゴールに転がってジェフはワンチャンスで同点に。最後のロスタイムは互いに攻めまくってスリリングな展開になるも同点のままで試合終了。
ジュビロはほぼ90分に渡って試合を支配するも、後半最初の時間帯で1点しか取れなかった事が最後まで響いてしまった。しかし、体を当てられると弱い前田にフリーのタイミングでパスを出すコンビネーションが出来てきたジュビロの穴の無いパス回しは完成の域に近づいており、今後対戦するチームはどこであっても苦戦は免れないのは確かだろう。最終節は横浜との対戦だが、横浜がここまでで優勝が決まってないと面白い結果になるかもしれない。
ジェフはドローに持ち込んだとは言え試合は圧倒的に劣勢であり、プレイの精度の悪さを見てもやはり運動量に頼ったための疲労の蓄積が出てるように思う。今後、コンディションを再びどれだけ上げていけるかが優勝への課題だろう。ま、でも今日はオシムのガッツポーズが見られたからいいか(笑)。