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今日のツールドフランス

昨日の休日明けの第11ステージは、フランスW杯で日本の試合が行われた事でも知られているトゥールーズがゴールの平坦ステージ。スペインが近い事もあって、低い木と赤茶けた大地の色がテレビ画面を支配しています。
レースは、序盤こそなかなか逃げが決まらない神経質な展開でしたが、スプリントポイント手前の59km地点で8人による逃げが決まり、そこからイーバネストチームのフレチャ選手がゴール手前15km地点からの単独の逃げを成功させて、ゴール地点では他の7人に5秒、大集団には40秒のタイム差という絶妙の逃げ切りを果たしました。ゴールでの勝利ポーズはサッカーファンにはおなじみのアイルランドのロビー・キーンがやる弓矢を引くポーズでしたね。
勝利インタビューでは、どうもフレチャ選手のガールフレンドがトゥールーズに住んでいるらしく、このツールで今までほとんど目立たなかったイーバネストチームにとっても本人にとっても嬉しい勝利だった事でしょう。
集団は残り50km地点ぐらいからパンメーカーがスポンサーのブリオーシュ・ラ・ブーランジェールチームが中心になって追い始め、最後はスプリンターを抱えるロット・ドモチームやヴィニ・カルディローラチームまで加わって先頭を追ったのですが、逃げた集団の勢いが思ったより衰えなくて捕まえきれませんでした。やはり、休養明けと言う事で逃げた選手がフレッシュだった事と、明日がタイムトライアル、明後日が山岳と言う事で総合争いをしている選手がいるチームはあまりペースが上がって欲しくなかったのだと思われます。
もう一つ昨日の驚きは、ツールでは毎日ステージ終了後に各賞トップの選手が表彰されるのですが、総合タイム争いトップのアームストロング選手の表彰の時にあのシュワちゃんが現れた事ですね。映画ターミネーター3の宣伝の一環としての活動だそうですが、アメリカでのアームストロングの注目度(注:残念ながらツールそのものではない)を表すエピソードですね。
さて、今日はいよいよ注目の個人タイムトライアルですね。明日からのピレネーの山岳ステージ3連戦を控え、王者アームストロングに対する挑戦権を誰が獲得するのか注目です。そしてアームストロングにとってもピレネーで優位な立場に立ち、総合トップに立ちながらも今回のツールでまだ果たしていないステージ優勝を獲得するためにもここでの勝利が絶対に欲しいところだと思います。上位7人のスタートの時間からは目を離す事が出来ません。

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