今日のツール

ステージ中継開始前に何とか更新(笑)。
ラルプデュエズの最後の登りは、結局マヨが早めの飛び出しからの見事な走りでアームストロングに2分の差をつけて快勝しましたね。マヨから遅れたアームストロングを中心としたエース同士の争いが面白過ぎてちょっと露出が少なくてかわいそうでしたが(笑)。マヨもこの力強さが継続できれば本物と言えるんですが、喜びのあまり踊りすぎて確実に何秒かタイムをロスした昨日のゴールシーンを見ると、総合を取るまでの欲は今のところ無さそうな感じです。あと、マイヨジョーヌのヴィランクは予想通り遅れてしまいましたね(笑)。
注目の王者アームストロングについては、最後のラルプデュエズの入口付近でアシストのベルトランが猛烈に引っ張った時にはこのまま行ってしまうのかと思ったらチーム丸ごと息切れしてしまいましたね(笑)。アームストロングも、チーム新加入のベルトランが張り切ってダッシュしすぎたせいで、結果的にもう一人の山岳アシストであるルビエラをパンクさせてしまったと語っていたようです。
しかし、去年までの彼だったらあの程度のダッシュでも楽々ついて行って、そのままアシスト関係無しにライバルたちをぶっち切って行ったものですが、今年は総合2位のベローキをマークするのに精一杯でそこまでの余裕はありませんでしたね。去年まではサイボーグにしか見えなかった彼も今年は人間に見えます(笑)。試合後のインタビュー映像を見てもやややつれた様子が見え、今年の猛暑が以前から指摘されてきた暑さに弱い体質にダメージを与え、さらにツール直前の調整レースであるドーフィヌ・リブレの落車の怪我によって練習が満足に出来なかった影響が出て来ているのかもしれません。ただ、今がぎりぎりなのかTTやピレネーでの登りに備えて余裕を残しているのかは現時点では判断できず、焦点は第12ステージでの個人タイムトライアルに移ったと言えるでしょう。
総合争いと言う点では、最大のライバルと見られていたウルリッヒがアームストロングに1分余り遅れたことで、この日勝ったマヨと2位のベローキ、ヴィノクロフ、ハミルトンあたりに絞られてきた感があります。ただ、TTの力を考えるとマヨとヴィノクロフはもっと山岳で他を離す必要があるのでまだ厳しいのは間違いないですが、アームストロングのTTでの出来いかんでは後半のピレネー山岳ステージでの逆転は十分可能だと言えます。
今日のステージは、山岳とは言えきつい登りは前半に集中している平坦ゴールのステージなので、個人での争いと言うよりは、いかに最初の山岳でアシストを振り落とされずにエースを助ける体制がキープできるかといったチームの総合力が試されるステージだと言えます。今のところアシストの働きでは最強と言えるUSポスタルに対して、次に強いと見られるオンセがベローキのためにどこまで攻撃ができるかに注目です。