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今日のツール

今日もここだけ午前中の更新。
昨日の山岳初日の第7ステージは、このコーナーでも注目していたヴィランクが渾身の大逃げ、最終的には後続集団に4分の大差をつけ、結果的に総合では2位のアームストロングに2分37秒の差をつけてマイヨジョーヌもゲットと、フランス中の盛り上がりが容易に想像できる素晴らしい結果となりましたね。
ヴィランク自身にとっても、数年前のドーピングスキャンダル以降はステージに勝つ事はあっても総合争いから大きく遅れた場面しか無く、結局はダーティーな日陰の存在と見られてしまっていたので、昨日の勝利はその汚名を返上する意味でも大きな勝利だったと言えます。
これでヴィランクは、今日のツールの中のツール、ラルプデュエズ頂上ゴールステージにイエロージャージを着てスタートという栄誉を担う事になったわけですが、現実的には昨日のステージで相当力を使い果たしてしまっているので最後の登りでアームストロングと激闘のツーショットというシーンを見るのはかなり難しいでしょう。
戦略的な点という意味でも、昨日はかなりアシスト陣を酷使してしまったアームストロングのUSPチームにとって、無理に追っかけてマイヨジョーヌをキープして今日も集団を率いる仕事をするメリットが無かったのもあったんでしょう。と言ってもそうせざるを得なかったほど昨日のヴィランクは素晴らしかったわけですが。
そのアームストロングを含めた総合狙いのエースたちは予想通り今日に備えてほとんど動かなかったわけですが、ジロ優勝のシモーニやテレコムのエースのボテーロ、リタイアしたペタッキのチームであるファッサのエースのアイトールゴンザレスが早くも脱落してしまいました。ジロの疲労と猛暑がこたえたシモーニは仕方ない面はありますが、ツールに備えていたはずのボテーロやアイトールにはちょっとがっかりですね。
アームストロングを中心に、ウルリッヒやマヨ、ベローキのライバル達によるラルプデュエズの有名な21のヘアピンカーブで繰り広げられるドラマの結末は何が待っているのでしょうか。今日の放送は午後6時スタートです。

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