コンフェデレーションカップ 

B ブラジル-カメルーン(0-1)
この試合についても短評のみ。
カメルーンがひたすら固く守って最後にエトゥのカウンターからのスーパーボレーという絵に描いたようなゲーム運びで見事に勝利した試合。
しかし、ただ人数をかけるわけじゃなく、ブラジルの1トップは厳しくマークしてドリブラーのウイング陣には粘り強く絡め取るような守備と、組織としてはもちろんだが何より個人守備能力が素晴らしかった。何しろ、2、3回はロナウジーニョのドリブルを後ろからのスライディングでボールを奪うシーンがあったのだからブラックアフリカンの身体能力は凄まじい。
ブラジルはアドリアーノが厳しいマークで全く仕事が出来ず、ロナウジーニョ、ジウのドリブラーも自由が与えられないために、トップ下のリカルジーニョがもっと早いパスなどのアイデアで崩す必要があったのだが完璧にダメダメだった。またSBの上がりも非常に少なく、カフーやロベルトカルロスの後継者探しも苦労しそうな出来だった。
個人能力で圧倒的に上回っているわけではないのにオートマティズムの無い自由なサッカーをしてしまうとどうなるかという格好の見本を見せられた感がある。 ・・・と書くとなんかどこぞの国を連想してしまうのだが(笑)。
その出来の悪かったブラジルの中では唯一エメルソンだけが攻守に頑張っていたが、彼とヂダ、ルシオ、ロナウジーニョ以外はフォーメーションを含めてスタメンの入れ替えは必須だろう。