親善試合 C大阪-パルマ(2-2)

長居は45000人のほぼ満員。いつもと比べると家族連れや背広姿の会社帰りの人が多く、ホーム側もセレッソに声援を送るというよりはプレイをじっくり楽しむ雰囲気で、コアサポの応援も全く盛り上がらない(笑)。
パルマは遠征メンバーの中からほぼベストな布陣。中田は左ボランチとして先発。セレッソは西澤をトップ下にして徳重と真中をFWとする珍しい布陣。
試合の序盤はパルマの動きがあまり無く、ボールをキープするも緩慢な攻めでセレッソに度々カウンターを許してしまう展開。そして10分に、セレッソはCKからの二次攻撃から左にこぼれたボールをダイレクトにクロス、それを西澤がファーで合わせて何とセレッソが先制。
しかしパルマもそのわずか4分後にジュニオールの左からのクロスに足から飛び込んだアドリアーノが古賀と交錯、こぼれたボールをすぐに立ち上がったアドリアーノが蹴りこんで同点に。
しばらく一進一退の展開が続くも、徐々にパルマが押し込み始め、セレッソは攻撃がつながらなくなって来て、40分に右サイドからボールを受けたアドリアーノがマルキオンニと中央でワンツー、最後はジョアンを軽くかわして余裕のゴールを決めてしまう。
後半から大久保が出場するも、徐々にエンジンがかかり始めたパルマがドリブルやサイドへの早いパス、そしてアドリアーノの中への鋭い切れ込みをからめた攻撃でセレッソの守備陣をキリキリ舞いさせ始め、決定的なチャンスを何度も作るようになる。しかしセレッソのギリギリの守りや運も無くて点が入らないまま試合は過ぎていく。
25分を過ぎて中田もお役ご免でセレッソも若手が入り、そろそろこのままで終わりかなと思った35分、右サイドで相手を背にしてボールを受けた酒本がボールを浮かしながら2人をかわしてドリブル、そこからのスルーパスを真ん中で受けた大久保がゴールへ突進して見事な同点ゴールを決めてしまう。
それまでおとなしかったゴール裏は一気に盛り上がり、そこからはセレッソコールも大きくなって最後の攻撃を試みるも決定的なチャンスは作れずに試合終了。
まあ守備が緩々な花試合とは言え、両チームとも攻撃のタレントを備えるだけあって、攻撃の楽しさというものをたっぷり堪能できた試合だったと言える。