オランダエールディビジ第32節 フェイエノールト-PSV(3-1)

PSVは優勝のために、フェイエノールトはCL出場権確保というどちらも負けたくないクラシケル。その心理状態を表してか序盤からお互いにほとんどポジションを崩さない非常に慎重な展開。フェイエがやや押し気味ながらもセットプレイぐらいしかチャンスが無い。
そんな緊張感がずっと張り詰めていたままでの23分に、小野は対面のファンボメルにアフターチャージをくらって足を痛めてなんと退場してしまう。それがサポーターに火をつけて試合もややヒートアップ。そして32分に右サイドのエマートンの良い突破からゴール前のカルーにパス、カルーは受けたところを倒されてPK。
これをファンホーイドンクが豪快に決めてフェイエが先制。当然PSVは攻めに出始めるが、フェイエも何とか耐える時間帯。ロスタイムに入ってこのままハーフタイムかと思われた時に、右サイドでのイヨンピョのヘディングのバックパスをカルーが拾ってセンタリング、これにファンホーイドンクが合わせて2点目。今日のイヨンピョはキレキレのカルーとエマートンに完全に狙われてしまっていて気の毒だった。
しかしPSVも後半になってサイドを中心に反撃、後半早々の8分に右サイドからフリーでクロスを上げられ、ファーサイドからの折り返しをケジュマンにうまく決められて1点差。ここからフェイエは勢いの出てきたPSVに押されはじめ、次に1点入ると危ないなと思ったのだが、18分に左サイドのパーウェとブッフェルのパス交換からゴール前で受けたルルリンクが倒されてまたPK。これもファンホーイドンクが決めてフェイエは大きな3点目を決めた。
その後はパクチソンやソンジョングが出てきて韓国人が3人入るという珍しい状況に。試合はPSVもフェイエを押し込むのだが決めきれずに、最後は両方疲れて終了。アヤックスが大勝し、これでPSVとアヤックスの差も3に縮まって、数字上はフェイエも優勝の可能性が出てきた。あと2節、オランダもヒートアップである。