J1第1ステージ第7節 C大阪-市原(1-3)

どうやら隣の長居第二で少年サッカー大会の開会式があったらしく、その動員でバックスタンドはほぼ満員、ホームゴール裏は7割、あとはガラガラといった状態。
両チーム共に大久保、阿部といったミャンマー戦を戦った面子がスタメンに入っている。
オシム体制になってからJEFの試合は初めて生で見るので楽しみにしていたのだが、率直に言えばW杯での韓国の戦い方とほとんど同じであった。つまり、相手のFWをきっちりマンマークし、コンパクトでスペースに穴をあけない中盤のゾーン守備からボールを奪い、そこからサイドを中心に選手がどんどん飛び出していき、外>中>外とワイドにシンプルなボール回しで速攻を仕掛けてくる。韓国ほどサイドの1対1で勝負はしないが、忠実なフォローの動きによるパスワークで切り崩す。全く見事な組織力と体力である。
前半のセレッソは今日全く良いところの無かった大久保がマークで消され、西澤もポストプレイから強引に行き過ぎてボールを奪われ、全く攻め手を見つける事が出来ない。案の定8分に右サイドを簡単に崩されサンドロのミドルシュート、15分に守備のミスから羽生に決められ一方的展開に。
こういう時はシンプルなポストプレイから中盤がフォローし、そこから早い展開で攻めるべきなのだが、前の4人が「自由で楽しい」攻めをするだけのセレッソには無理な話である(笑)。
さて後半どう盛り返すかと思ったら、セレッソは後半10分にバロンと佐藤を投入して4トップ気味にして来た。JEFはこれで一時的に混乱し、セレッソが押し込んでチャンスを量産する。しかし、西澤がどフリーのヘッドを外し、大久保もキーパーの1対1で力の無いシュートに終わり、佐藤のFKで得点したもののここで追いつけなかった事が勝敗を分けてしまった。最後はセレッソの勢いも落ちてしまい村井にカウンターから左サイドを抜かれて万事休す。
組織、決定力、運動量、選手選考とチーム力の全てでセレッソは完敗であった。