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ミニコラム アテネ五輪二次予選ミャンマー戦展望

さて、明日はいよいよミャンマー戦だが、ミャンマーチームはU-20の時に中国相手にドローを演じてるらしく、なかなかあなどれない実力のようだ。しかし、日本としてもこんなところで苦戦していてはお話にならないので、展望と言うより日本のこれからのチェックポイントについて書いてみる。
以前にも書いたことがあったと思うが、五輪代表の戦術はトルシエフラット3をベースに、その欠点とされたラインの激しいコントロールを緩くしてリスクを少なくし、トルシエ時代には非常に少なかったサイド攻撃を重視した「いいとこ取り」であると言える。
当然、サッカーそんなにうまく行くはずもなく、今までの試合では後半になるとサイドが疲れてどんどん下がってしまい、DFも安全重視で早めに下がったポジションを取るため、ほとんど防戦一方になって攻撃はたまのカウンターのみという守備的サッカーになってしまっている。
これを解決する方法としては大きく分けて2つあると思う。
1つはサイドは消耗品と割り切ってどんどんフレッシュな選手を投入する方法。ただし、これだと戦術的な交代の選択肢が非常に少なくなるし、サイドの選手の層の厚さが不足している日本の現状を考えれば、よほどの新星が現れない限り難しい。
そしてもう1つはポゼッションサッカー指向を強める方法である。CBのセンターにフィード能力のある青木を入れている事を考えても、山本監督としてはこちらで行きたいと考えているんじゃないかと思っているが、トルシエのように小野や中村といったボールを落ち着かせる事が出来るゲームメイカーがU-22にはサイドにいないので、結果的に落ち着かない試合を繰り返すはめになっている。
今回のメンバーを見てもサイドの人選自体は変わっていないので、大きな進化は期待薄ではあるが、ボランチとのポジションチェンジなどで戦術的にどういう工夫をしてくるか、ミャンマーと言う相手はそれを試すには絶好の相手でもある。今回の試合はそういったところを注目してみたい。

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