J1第1ステージ第4節 FC東京-名古屋(1-1)

前節のC大阪戦とは見違えるように前半からFC東京のプレスがよく効き、再三名古屋のパスをカットしては両サイドからビッグチャンスを量産する展開。名古屋は前線の動き出しが悪い上に、活発なDC東京のサイドに押されてWBが下がってしまい、全く攻撃にスピードが無く、仕方なく出す横パスを狙われてしまっていた。
安定したパフォーマンスを見せる楢崎の前に得点出来なかったFC東京だが、ようやく35分に中盤で横パスをカットした石川がドリブル、そのままDFを交わしながら中央に切れ込んでシュート、一度はバーに当たって跳ね返ったのだが楢崎の背中に当たってしまいゴール。
後半になってから名古屋も岡山に代えて原を投入し、3トップ気味にする。FC東京はその3トップにサイドが引きずられ始め、組み立ての重心であったアマラオのポストに厳しく行かれるようになって徐々に苦しくなる。そして後半14分にバスティッチからのフィードのクリアミスを中村が拾い、そのままミドルシュートをゴールに突き刺し同点に。
しかし名古屋もその勢いが持続せず、その後はお互いに中盤が空いてゴール前に持ち込んではチャンスを潰すと言う展開が続き、最後は名古屋が守備を固めて引き分けに持ち込んだ。全体的にはFC東京のペースであっただけに、名古屋にはラッキーな、FC東京には悔しい試合だったと言える。
課題としては、FC東京はやはり決定力が第一、アマラオのポストプレイ頼みの攻撃の組み立ての工夫、そして90分間の試合運びの安定性だろう。一方の名古屋は今はバラバラな前線と中盤とのコンビネーション、バスティッチの復調というところだろう。