オランダエールディビジ デフラーフスハップ-フェイエノールト(3-4)

デフラーフスハップは最下位、しかし降格争いの大詰めのホームの試合とあって、攻守ともに選手の出足がよく、フェイエは堅い守備からのカウンターに悩まされる。特に相手FWのポストプレイの動きについていけず、中盤にボールを拾われることが多く危ないシーンが続く。
しかし25分には相手自陣でのパス回しをボスフェルトがうまく読んでカット、右に流れたファンペルシが逆サイドにシュートを決めて先制。33分にも似たようなカットがあり、やはりこのボスフェルトの試合を読む目はまだまだ小野のかなうところではない。しかしデフラーフスハップも気落ちすることなく豊富な運動量で果敢に攻めて来る。しかし、攻撃時の高いラインがアダになったのか、40分にボールの浮き球をGKにバックパスしようとしてブッフェルに拾われドリブルからフェイエ2点目。これで明らかに勝負は決まったかと思われたのだが・・・
後半に入って8分、今回ピリッとしないDFラインと小野の怠慢マークによって小野の周りを軽々とパスを回されてファンレールダムのシュートが決まってしまう。さらにはオフサイドギリギリで抜け出したブッフェルの足がGKの手に当たって倒れたところをシミュレーションに取られて退場。そしてその4分後にはデノーイエルがゴール前で競ったところを引き倒してしまい一発退場。そのFKをファンハッセルに直接決められとうとう同点。さらには中央からドリブルで入られ、そこからのパスがゴール前に入ったファンデルハールに渡ってこぼれ球を決められ逆転。
そこからフェイエは完全2バックとなって背水の陣で攻めるが、当然相手にカウンターからチャンスを作られまくってこれは追加点入ってボロ負けかなと思ったところに、相手GKがPA内ギリギリのところでセーブしようとしたところを交錯したカルーにうまく掻き出されて無人のゴールへ決められ、なんとデフラーフスハップが同点に追いつかれるのだからサッカーは分からない。
同点になってからはデフラーフスハップが気落ちしたのか疲れたのか、フェイエが吹っ切れたのかフェイエの選手の動きのほうが明らかに良くなり、40分にPAに切れ込んだカルーが倒されPK、これでとうとうフェイエがリード。そこからはファンホーイドンクがDFに入って何とか守りきり、フェイエは非常に難しい試合をものにしてCL争いの首がつながった。
小野は9人になってからはトップ下兼右サイド、リードしてからはFWと少なくなってからのほうが動き回って生き生きとしていた。どうも、今まで上がらないとかフリーランしないとか言われていたのは監督の指示じゃないかという疑念が確かになってきたような感じだ。果たして、このままフェイエにいるのが良い事なのかどうか・・・