NEC-フェイエノールト(1-2)

現在6位のNECは好調さを維持しているようで、試合開始から激しい当たりとプレスをかけてきて、フェイエはかなり押される展開。そして早速11分に、ゴール前への早い縦パスをクリアし損ねたボールが横に流れたところを受けたNECの選手をエマートンが手で倒してしまい、微妙な判定だがPKになり先制されてしまう。
30分過ぎからはNECもプレスの開始位置をやや下げてボールは持てるようになるが、NECのコンパクトさは維持されているのでフェイエも攻めあぐねる展開が続く。ファールが続いたりカルーが怪我で退いたりと、やや荒れた状況になってきたところに、相手陣内で小野が絡んでボールを奪ったところをボスフェルトがトラバースパス、それを左に流れていたファンホーイドンクがダイレクトのインサイドキックで、ゴール右隅にうまくカーブをかけたシュートを入れて同点に。
後半入ってまた10分にCKからのこぼれ球を拾おうとした相手にファンホーイドンクが足を刈ってしまいまたもPK。相変わらずフェイエはセットプレイの守りが怪しい。だがPKはローデヴァイクスが見事にはじいてしまう。
そこからはフェイエも前に圧力をかけて攻めるが、NECは運動量はなかなか落ちないし、ボールの位置によってゾーンを縦横に圧縮する組織が素晴らしく、フェイエに決定的なチャンスを与えない。しかしNECが守りに入った87分にファンホーイドンクのFKが相手の壁に当たってコースが変わって勝ち越しゴール。NECが良かっただけにフェイエはラッキーで大きな勝利を手にした。
小野は久々の先発だったせいか、いつものワンタッチのパスにミスが多くてピンチの元になってしまっていた。運動量はある程度あったので、体調はさほど悪くなかったようではあるが。まあ次からはしっかりやってくれるだろう。