キエーボ-パルマ(0-4)

まあパルマは中田が何を言ってもいつものパルマであった。問題点は何度も書いているように、アドリアーノとムトゥの持ちすぎと、DFラインが下がって中盤が空いてしまい、中田が走り始める位置が低くて、カウンターの起点になれない。前半戦は点は取られたけれども、それ以上に中田が絡む事で得点が取れていたが、今は逆になってしまっている。いわゆる日本代表のベルギー戦からトルコ戦の流れと同じである。
対するキエーボは、ボール回しが非常に機械的ではっきりしている。高いラインからのプレスでボールを奪ったら必ずサイドはライン際を走って、そこまでワンタッチでつないでクロス、サイドが高い位置にいなければアーリークロスと、常にチャンスメイクパスはサイドからで徹底されている。
当然キエーボが試合開始から攻め込むのだが、それでも点だけは取ってしまうのがパルマが改善されない理由で、6分にムトゥの右からのFKが決まってパルマ先制。その後もキエーボが攻め込むのをパルマはファールで何とか止める。中田は惜しいシュートがあったのだが、やはりボールタッチは少ないまま。
その様子が変わったのは後半14分、中田が奪い返したボールをキエーボのランナが後ろから足を刈り倒してしまい一発レッド。そこからキエーボが3バックにしたせいで、中田のマークが外れてフリーになる場面が出始め、そして16分にクロスが流れたボールがちょうど中田の前に来てタイミングを外してシュート、パルマ2点目をゲット。22分にはカウンターからラムーシが3点目と楽な展開になるのだからサッカーは面白い。
その後、ムトゥが2枚目のイエローで退場してからはぐだぐだな展開に。ま、最後のパルマの4点目はおまけということで。ちょっとは中田もスッキリしたんじゃないかな(笑)。