今日の戯言

いよいよ今日からJ2が開幕ですね! 関西に住んでいる人間にとっては縁が遠くなってしまったJ2ですが(来年はまたセレッソの匂いが・・・)、去年以上に戦力が拮抗していて楽しみですね。私もしっかりTVで戦いを見届けるつもりです。
スポーツナビの「サッカー批評」半田編集長インタビュー記事がアップされてますね。しかし、「J to the World」と最新号でぶち上げたところにACL敗退ってのは何とも間が悪い(笑)。本のほうは、私は既に読んでいるのですが、やはり大分の記事が面白かったですね。今号も必見です。
さて、ここ数日はめっきり「読者の声」サイトと化してしまっている蹴閑ガゼッタですが、今日もまたロドリゴ事件についてフロンターレサポーターのFUJISAWA氏から興味深い意見をいただいたので紹介してしまいます(笑)。

ガゼッタさんの意見は,
 「へたをすると,ギャンブル的な視点がサッカーを侵食する
  危険性がある。そのためには,今回の故意失点も
   『サッカー的にOKなのだから,ギャンブルでもOK』
  と認めさせるべきであり,toto側で勝手に無効や対象外な
  どの措置をとらせてはまずい」
ということでよろしいでしょうか? 以下,その認識で書かせて
いただきます。
無礼を承知で書きますと,私は6:4程度で岡田氏に賛成です。
 「故意の失点」と
 「明らかな得点機会での故意の外し」。
この二つは,
 「審判の判定ミス」や
 「点差が開いた(あるいは勝ち点を重視しない)試合
  での,主力選手を休ませる采配」
とは比べ物にならない,別次元の行為だと認識しています。よって,
ギャンブルの場合は「特別扱い」すべきだと思います。
だからといって,岡田氏の言われるように,その試合結果を完全に
toto上で無効にすべきかというと,それもどうかな,と感じています。
私の意見は,今回ならば
 「2ー1と3ー2の,両方を当たりとせよ」
です。2ー2はハズれです。なぜなら,ロドリゴの2点目がなければ,
故意失点も当然なかった,つまりこの2点は完全に「ペア」だからです。
今後同様の問題行為があっても,その都度toto側が
 「(1)問題となった故意の行動
   および
  (2)その行動を引き出した原因となる行為(ああややこしい)
  を考え,(1)および(2)が起こらなかったときを想定し,
    その想定に基づく結果も当たりとする」
ようにすればよいと思っています。もちろん,(1)がフェアプレイの精神
に則った健全な行為であった場合に限りますが。
こうすると,たとえばデンマークのPK外しなどは
  (1)PK外し
  (2)相手の(明らかに可哀想な,外的要因による)勘違い
であり,(1)(2)がなかったとすると,何も点が入らなかったことになります。
つまり,この場合,現実と想定の結果が一緒であり,「PKを入れていた場合」
が当たりになることはりません。
また,もし今回大分が故意失点をせず,ロドリゴの点だけが記録に残った
場合は,何も想定する必要なしです。卑怯な得点ではありますが,上に書
いた「故意の失点」「故意の外し」には該当しないからです。この場合,
逆にサッカーの立場から何らかの措置が必要になるとは思いますが。
武藤文雄氏などはコラム中で
 「対象外にすると,高確率という性格がなくなる」
ということで反対されているようですが,私の案ならせいぜい配当が
1/2になる程度です。こんな例外的な事件はそうそう起こるものでは
ないですし,そのときくらい,配当が下がったっていいじゃないか,
というのが私の意見です。
いかがでしょう?
提案した「想定する」というプロセスが,非常にあやふやなのは百も承知です。
単に,これくらいの「粋」な大岡裁きが受け入れられる世界であって
ほしいなあ,という願望が書かせたクソプランかもしれません(^^;)。

これは、まさに岡田氏の言うところのギャンブル側の視点ですよね。当然、こういう裁定も可能だと思います。しかし、この案にも「故意失点と誤審は本当に別次元なのか」「フェアプレイに基づいた故意なのか」「卑怯な得点はギャンブルの結果としてアリなのか」という線引き位置の解釈が発生してしまうわけです。そしてその判断もまた、「フェアかどうか」という視点が大きく関与してくるのです。
しかし、前にも書いたように、著名ジャーナリストと呼ばれる人たちでさえ「フェアプレイは掟である」事を理解せずに平気で論じてしまうような現状では、基準も解釈もまた各自でバラバラになってしまうのは明白だと思われます。大岡裁きは、誰もが納得するからこそ大岡裁きになるのですから。
そういう意味でも、まず「フェアプレイありき」を打ち出して妙な妥協をしなかった今回の判断を、私は支持します。と言ってもそれが絶対と言うわけではなくて、皆が湯浅氏のような観点を持てるようになるぐらいまでサッカー文化が定着すれば、ギャンブル側の視点での解釈も可能になってくるとは思いますけどね。
ま、J2も開幕する事ですし、気持ちを切り替える意味でも、この話題はこの辺で終わりにしましょう。