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CL二次リーグ レアル・マドリード-ACミラン(3-1)

寝る前にビデオ予約をして、前半終了ぐらいの時間に目が覚めて後半から生で見るかと思ったら、デコーダの電源が点いてなかった事に気付いた。がーん・・・なので、選評は後半を見た感想だけと言う事で。とほほ。
この試合は、現在の欧州サッカー界で最もポゼッション指向のサッカーをするチーム同士の注目の戦いであったが、一言で言えば結果も内容もレアルの完勝であった。
勝敗を分けた点はずばりコンビネーションと意外性。レアルの2点目のゴールが正にそれを表していた。真ん中でキープしたボールをサイドに展開、ジダンがボールを受けたと思った瞬間にダイレクトのヒールバックパスでサイドライン際にボールを流し、それを走りこんでいたロベカルが拾って中へ低いクロス。それを一瞬DFのマークを外したラウルにぴったり合い、トラップから効き足の左で打つかと見せかけてフェイント、これにミランのDF2人が見事に引っかかり、完全にフリーの状態で右足シュート。
この、時間にしてたったの5秒かそこらの間に、2つのコンビネーションと2つの意外性が含まれているわけだ。現在の高度に組織化された守備システムにおいては、どこかで1対1の守備を無力化しないとなかなかチャンスは作れない。レアルの強みは、ジダン・ロナウド・ラウル・フィーゴのテクニックとコンビによって、どこでもそれが可能に出来ると言う事だ。そういう点でミランはまだまだ個人能力頼みの部分が大きい。
しかも、以前のコラムにも書いた事だが、困った事にレアルのサッカーは疲れない。だからフレッシュさとコンビネーションを保ったままでCLを戦えるのだ。今回UEFAの圧力(?)によってベストにはほど遠かったメンバーのミランでは、最初から大きなハンデ差があったと言える。
これでミランのほうが先に決勝トーナメントに進んだのだが、今日のサブメンバーの出来を考えると、これからのスクデット争いでの消耗やケガを考えた対策を立てておかないと、ビッグイヤーはちょっと厳しいのではと不安を抱かせる内容であった。

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