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NHK-BS「特集・日本サッカー未来への扉」

一応ジーコ発言から注目点を抜粋。皆さん、きっちりと覚えておこう(笑)。


やっぱり見ていて思ったのは、この人は西部氏命名するところの「セレクター」なんだなと。いや、海外組の特徴や弱点とか聞いていても間違った事言ってないし、結果を出しているチームと選手を選ぶとかクラブで選手は鍛えるものだとか、いちいち正論なんだよね。しかし、それは強豪国にとっての正論であって、問題はセレクションだけで勝てない場合にどうするのか、という事なんだよね。
極端な例えをすると、これからアメリカやイギリスと戦争しようって時に、「兵隊は道場の免許皆伝を持っていなければならない」とか「会津兵が強いからそこを中心に」と言ってるようなもんで、「侍では勝てないから洋式教練で奇兵隊」という発想が出来るのかという事だ。トルシエは最初から後者だったわけで、まーそれも今から考えれば極端だったわけだが。
うがった見方をすると、ジーコのやり方で行けば試合で結果が出なくても「Jや選手のレベルが低いからだ」と言う言い訳が出来てしまうわけで、その時にカピタンはどうするのかなと言う気はする。間違いなくカピタンはトルシエがJを軽視したり、選手批判をするところに怒りを感じていたわけで、でもトルシエは戦術で勝負していた人だから、最後は采配や戦術のせいにして彼を責める事が出来た。しかし、ジーコの場合は「フラット3」のような突込みどころは無いし、加えて比類なき名声もあるわけで、表立った批判は難しい。
カピタンは日本では珍しい政治的な人だからつまらんところで失脚して欲しくは無いのだが、ジーコ監督選出のプロセスに自分の関わりを強調したり、鹿島を強くしたジーコだから絶対大丈夫とか、政治家としてはちょっと迂闊すぎるんじゃないかと思う。今のところ「結果は問わない」で押し通そうとしているみたいだが、マスコミが叩き始めるとそんな論理じゃもたないだろう。ちょっと脇が甘すぎる。
まあ今から悪い方向に考えるのもアレだが、カピタンはもちろんジーコを歓迎する選手にも言い訳できない状況になっていると言う事は、サッカーファンとしてはきちんと認識しておくべきだと思う。
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