元日の戯言

皆様、あけましておめでとうございます。今年も「蹴閑ガゼッタ」をよろしくお願いします。
年始から帰ってきて「再放送は7時半からか・・・」と思いながらうっかりTVをつけたらちょうどニュースで天皇杯の結果をやっとりました。シクシク・・・ でも良くやりました。関西人として素直に嬉しいです。しかし先制のシーンで柳沢がループシュートした瞬間は、サッカーファンの70%が「入らんだろうなあ」と思い、バーに当たった時は95%が「やっぱりな・・・」と思った事でしょう(笑)。
年末から予告していたとおり、サイトのリニューアルをさせていただきました。と言ってもだいたい同じなのですが、新たに社説の項目を作成しました。これは、過去記事の中からコラムのみを抜き出したものです。分類の仕方がまだ納得できてないので、また変更するかもしれませんが、とりあえずと言う事で。
さて、去年のうちにこおのさんとおっしゃる方からメールをいただいてました。

以前福岡・京都戦についての記述があったと思います。
福岡サポの私としては好意的な評価をいただきうれしかったのですが、
あのときの京都のように3バックですさまじくラインをあげ
ている相手に自力で劣る福岡はどうすべきだったのでしょうか。
おひまだったらケットシーさんみたく戦術論コーナを設けて解説

うーん、私はケット・シーさんとは違って戦術論は苦手なので、多分今後もそれ専用のコーナーは作らないと思います(苦笑)。と、切り捨てるのも何なので、簡単にお答えしてみますと・・・
ラインを上げるチームに対する基本は「裏のスペースを狙う」と言う事ですね。と言っても、ただ足の速い選手を裏めがけて走らせても、1対2の局面だとなかなか難しいし相手も慣れてしまいます。それより、相手がラインを上げた隙に裏を取る方が効果的です。つまり、ライン守備はボールが相手ゴール方向へ向かうと上がる約束事があるので、バックパスやこぼれ球をボランチや最終ラインが早いタイミングで裏にパスを出す、それもマークしにくい2列目以降の選手が飛び出す、これですね。W杯での日本-ベルギー戦の2失点目が正にそのパターンでした。
もう一つは、ヘディングに強いポストプレイヤーを前線に置く方法です。ポストプレイが出来ると、そこから2列目がボールを拾って展開できるのでラインの上下動が激しくなってマークのほころびが出来やすくなります。また、ヘディングが強いとラインの裏へボールを流したりできるので、それを足の速いドリブラーが拾うと一気に大チャンスになります。
もちろんどれか1つと言うのではなく、色んな手段を組み合わせる事が重要なのです。それにより、相手が混乱する効果も期待できるわけですね。
ただ、忘れてはならないのは、天皇杯を見ても分かるとおり、押し込んだチームの方がチャンスは必ず多いし強烈な個は時として戦術に勝る、と言う事です。勝つ事に運はあってもマジックはありません。今のアジアで間違っても「監督が誰でもW杯でベスト16になれる」なんて事はあり得ないのです(笑)。
こんなもんでよろしいでしょうか。