ローマ-レッジーナ

一言、戦術もメンタルも個人も全てが無かった試合。完全に雰囲気に飲まれて我を失ったままで90分間過ぎましたって感じ。DFは全くラインを形成せず、相手ボールがセンターサークル付近であってもCBはペナルティエリア内にいたまんまでしかも全員棒立ち(笑)。いや、笑っちゃいかんのだが。
しかし中田もペルージャ時代に嘆いていたけど、イタリアはホームとアウェイでどうしてここまで違っちゃうんだろうね。まるでムッツィ監督時代に逆戻りしたようなスカスカ無戦術状態。まあ、最初に比べれば違いが表れるようになっただけマシになったと言えなくは無いが・・・
ローマの出来も決して良くは無かった。チーム全体の意思統一が図れていず攻撃と守備がバラバラだった。かろうじてエメルソンとリマのボランチが個人能力でローマの守備を支えていたに過ぎない。モチベーションだけで勝ったという感じ。レッジーナは柳沢2号の「ゴールへのパス」ならぬ「キーパーへのパス」が入っていれば、まだチャンスはあったのだが・・・結局は相手の隙に付けこむ力が無かったと言う事か。
中村も味方同士の距離が遠くてキープせざるを得ない事が多く、終始エメルソンに厳しく当たられて倒されるだけに終わった。RPGに例えると、いきなりパーティーから引き離されて隠れ場所の無いところで中ボスと対戦してしまったようなもんだった。
放送ではコッツァと重なってどうこうとか言ってたけど、そういう問題じゃないだろう、はちうだ君。中村が重なるようなプレイを許したから重なるんだよ。自己主張しないから消されるんだよ。
結局、敵味方関係なく個人同士の戦いで勝てないと、この世界では生き残っていけないのだ。中村もきっとそれを思い知った事だろう。て言うか思い知って欲しいんだけどね。