「サンパウロはお祭り騒ぎ」FIFAクラブW杯決勝 コリンチャンス-チェルシー

試合後に、チェルシーのルーカス・ピアゾンが「ブラジル人だけが本気だった」と発言して物議を醸し出しているが、さすがにチェルシーとて負けていいとは思わなかっただろうが、勝利への執念という意味ではコリンチャンスに及ばなかった事が、運をつかめなかった理由の1つである事は確かだろう。
チェルシーは、前半にあった3度の決定機のうち、1つでもモノにしていれば後は守ってカウンター狙いで逃げ切れたのかもしれないが、結局そこで決められない事に対して、さらに畳み掛けて運の無さを実力で覆す姿勢が感じられなかったのはとても残念だった。
1つ例を挙げると、SBの攻撃参加の少なさ。もともと、リヴァプールでも4バックのラインディフェンスを駆使してSBの攻撃に頼らない監督ではあったが、コリンチャンスの2列目がエメルソンとダニーロというベテランを揃えていただけに、SBの上がりで彼らを引きつけ、疲弊される手段は取れたはずだ。しかし、ようやくSBが試合に出てきたのは点を取られてからで、それまではサイドはアザールとモーゼスの単発のみの攻撃で、みすみす試合のペースを自ら落ち着かせてしまっていた。
失点場面でも、チェルシーはカバーリングが全ての局面で後手後手に回り、最後のゲレーロのヘディングに対しても、ゴールマウスの中に3人も入っていながら誰も詰めることが出来なかったように、失点を喫した時間帯は明らかに選手の集中力が落ちていて、コンディション面で万全には程遠かったように見えた。疲れた体を動かすのは最終的に気持ちが物を言うので、結果論ではあるがランパートの代わりにダビド・ルイス、そしてオスカルの先発起用をすべきだったのではないか。
ただ、そういうエクスキューズがあったとは言え、コリンチャンスの戦いが見事であった事は間違いない。Jリーグじゃあまり守備をしなかったエメルソンやダニーロは献身的に体を投げ出し、1対1の局面では確実性のあるボールキープにトリッキーなテクニックを交え、最後までチェルシーに対してペースを握らせなかった。決してフロックではなく、世界一にふさわしいチームであり、彼らの中にJ経験者がいるという事は、我々にとっても誇りである。
日本に大挙して訪れたサポーターはもちろん、そして地球の裏側にいる本国1500万人のサポーターにとっても眠れない1日になったはずだろう。おめでとう、コリンチャンス!

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