「勢いだけの攻撃ならこんなもの」イングランド・プレミアリーグ リヴァプール-サウサンプトン

アンフィールドの雰囲気に飲まれてしまったと、試合後に吉田が語っていたそうだが、確かに前半は枠内シュート7本を浴びるなどスアレスを中心としたリヴァプールの攻撃にやられっぱなしではあったが、後半は割りと持ち直したように思う。
リヴァプールにとってラッキーだったのは、この試合からルーカスが復帰して来たことで、彼が中盤の底で守備を引き締める事でジェラードやスターリングが高い位置をキープする事ができ、トップの位置から幅広く動いて基点を作るスアレスとのワンタッチプレイで、次々にサウサンプトンゴールに襲いかかった。
ただ、吉田がスアレスと競り合いながら3回も抜かれたりと危ないシーンは何度も作られたものの、GKの好セーブやポストに助けられ、サウサンプトンは前半を何とか切り抜けられるかと思ったのだが、43分にセットプレイから吉田がサイドへマークに付いたところを後ろに逃げながらクロスを入れられ、守備が4人もいながらアッガー1人にヘディングを決められてしまったのはもったいなかった。
後半になると、吉田が相手のポストに対して早めに当たって、後ろをフォンテやSBがカバーするやり方に切り替えた事で、サウサンプトンが前半のベタ引き状態から盛り返すことが出来たのだが、残念ながら攻撃陣のほうがさっぱりで、同点に追いつけるような雰囲気は微塵も感じさせてくれなかった。
以前からサウサンプトンの攻撃に対して、パスサッカーを志向している割には、どうもモタモタしてちっとも前に進まないなあと思っていたのだが、リヴァプール戦を見ていると何故そうなってしまうのかがはっきり分かってしまった。
彼らのパスは、基本的に受け手の足元へと出しているだけで、前に出来るであろうスペースを流れから想像したり、受け手の利き足がこっちだから、このあたりにパスを出せばスムーズに繋げるだろう、という予測が全くといって良い程無いんだよね。だから、受け手のど真ん中にボールが来て、そこからよっこいしょと持ち直さないと次の攻撃に繋がらない。
リードしているリヴァプールは、ボールホルダーに対して素早くアプローチして来るので、持ち直そうとする間もなくパスコースを塞がれてしまうので、結局ボールを前に運べず、横や後ろに戻してしまうか、無理な体制からのパスをターンオーバーされて終わり。
前々節のようなホームでの下位同士の対戦だと、とにかく攻撃への切り替えを早くして数的優位を作り、そこにボールを放り込んで勢いで押しこむという芸当が出来るのだけど、アウェイで相手の人数が揃ったところで攻撃を仕掛けるとなると、とたんに技術不足が露呈してしまう。
そんな状況だったので、吉田は売りの攻撃面ではあまり良いところは見られず。守備でもスアレスに結構やられてしまったが、終始守備をコンパクトに保てていた事が最小失点差で終えられた原因である事は疑いない。フォンテとのコンビは日に日に良くなっているので、今はとにかくこういう経験を積むしか無いね。

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