「乾とチーム復活の兆し」ドイツ・ブンデスリーガ第12節 フランクフルト-アウグスブルク

チームはリーグ4試合ぶりの勝利、乾についてもマスコミから高評価と、久々に良い結果となった試合ではあったが、内容を吟味すると手放しで褒められるような感じでは無かったかなと。
試合開始8分に、FKがポストに当たってその跳ね返りがまた相手に当たって入るオウンゴールとラッキーな先制点を奪い、その後も中盤でのプレスが機能して2点目を挙げたのはいいものの、前半終了間際に審判に異議を唱えて集中力が切れたところをセットプレイからやられて1点差。後半も追加点を加えてからすぐ後に、明らかに気を抜いたゴール前でのマーキングを突かれて再び1点差と、最終的には4-2で勝ったものの、やらなくても良い失点ばかりであった。
攻撃面でも、とにかくサイドを使わずにマイヤーを基点とした中央突破ばかりで、前半は乾も比較的サイドに寄った位置でボールを待っていることが多かったが、後半になったらほとんどトップ下の位置まで中に寄りだし、それでようやくボールに良く触れるようにはなったが、ドルトムントのように周りの動き出しが早いわけではないので、チャンスメイクまでは行かずに何とかつなぐだけのプレイになってしまっていた。
ただし、乾の状態は明らかに上向いておリ、前節まではポジショニングや動き出しに迷いが多くてメリハリに欠けたプレイになってしまっていたが、この試合ではマイヤーがほぼ2トップの位置にいたせいもあって、乾の動けるスペースがある程度縦横方向にはっきりしていたのも良かったように思う。アーリーの位置から2度ほど、アシストになったパスを含めてチャンスを作ったが、本人的にはトップ下の位置からもっと得点に絡みたかったんだろうけどね。まあ、きっかけは掴んだので得点は次に期待しよう。