「いよいよ現実路線に転向か?」イングランド・プレミアリーグ サウサンプトン-スウォンジー

ここまでわずか1勝で19位、監督の更迭は間近と噂されているサウサンプトン。その低迷の一番大きな理由は、やろうとしているサッカーに選手の質が見合ってないことに尽きると思っている。
攻撃に人数をかけてゴール前まで持ち込もうとする「攻撃的」スタイルながら、後方からのビルドアップ能力は吉田以外はさっぱりで、結局は相手のボールを奪ってから攻めるリアクションサッカーでないとチャンスが作れない。
しかも、攻撃陣にテクニックが優れた攻撃の核となる選手がいないので、パスを回しているうちにどこかでミスが出てチャンスをフイにするか、せっかくのカウンターチャンスなのにパスを受けてモタモタしている間に相手の選手が守備に戻ってしまうパターンの繰り返し。
この試合でも、スウォンジーのほうが明らかにパススピードとトラップの精度で勝っており、それに比べるとサウサンプトンの攻撃はいかにもドタバタという音が聞こえそうなぐらいにギクシャクしており、今すぐにでもニュルンベルクから清武を連れてくるべきではないかと冗談抜きで思った。
そういうマッチポンプな攻撃ばかりなので、当然ながらポゼッションしながら守備陣型を整えている余裕など無く、吉田が仕方なくスカスカになっているバイタルのケアで前に出たり、カバーリングの連携が取れないDFラインのケアに奔走したりと、ギリギリのところでかろうじて失点を防いでいる状態。
ところが、後半になってからはサウサンプトンの攻撃がガラリと変わる。それまでやっていた、似非パスサッカーを捨て去り、サウサンプトンで唯一プレミアレベルのタレントと言える1トップのランバート目掛けて、ロングボールを放り込んでからセカンドボールを拾う、プレミア下位チームらしいサッカーをやり始める。
そしてこれが見事に機能し、64分に吉田のロングフィードをランバートが折り返したボールをシュネデルランが頭で押し込んで先制すると、その後もランバートがことごとく高さで競り勝ち、同点にされてからも多くのチャンスを作り出してスウォンジーを防戦一方にさせたが、残念ながら最後まで追加点は奪えずにドローで終了。
これで、すぐさま清武クラスの攻撃クリエイターを連れて来ない限り、現在のサウサンプトンがどちらのサッカーをやるべきかははっきりしたはずで、もし次もまた前半のようなサッカーをやろうとしているようであれば、今度こそ監督の首を飛ばすべきではないかと思う(笑)。
吉田は基本的に落ち着いたプレイで良かったが、唯一あの失点シーンがねえ・・・確かに吉田へプレスがかかっているのが分かっていなかったGKのミスは大きいし、パスを出した後でもコーチングする余地があったのではないかと思うが、吉田が安易にトラップをしようとしたのが悪かったのも事実である。まあ、久々にやらかしグセを出してしまったが、最早このチームに欠かせない戦力であるのも確かなので、きっちり反省して次回に活かして欲しいね。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする