親善試合フランス戦展望

昨日は飲みの用事が入って、サッカーの試合を見られなかったので1日早いですがフランス戦の展望を軽く。
もう既にマスコミなどでは散々話題になっていますが、本来であれば今までのベスト布陣をぶつけて力試しをする場であるはずだったのに、怪我人続出のために試合のポイントは主力選手の抜けた穴をどうやって埋めつつ戦うかという事になってしまいました。
特に、ポゼッションを保つためのキープポイントとして代表には不可欠だった本田が、ふくらはぎの打撲でまだ練習に参加できていないのは非常に頭が痛いです。オランダリーグの試合では、まだハーフナー・マイクがポスト役としては不安定なプレイぶりしか見せられていないので、そこを敢えてハーフナーにキープ役をやらせるのか、守備を固めてカウンター狙いに切り替え、佐藤のような選手をトップに持って来るのかで大きく方向性が異なります。
そしてもう一つの大きな不安はボランチ。遠藤はザックジャパンには不可欠な選手ですが、守備力ではやはり世界レベルからは一段劣ります。なので相方の働きが重要になるわけですが、長谷部にしても細貝にしても、ボランチでのプレイはご無沙汰なので試合勘が足りない危険性が高いです。高橋は世界経験が浅いのでいきなりの先発は難しいでしょう。
ハイレベルでの試合では、戦力的に穴を作ってしまうとそこからとことんやられてしまうのが常識であり、巷では今までになく楽観論が多いようですが、個人的には下手をすると惨敗も有り得るのではないかと思っています。
そこで、自分的な妄想ではありますが、フランス戦は4-3-3で行くのも一つの手では無いかと思います。
フランスの攻撃は、出るかどうかは分かりませんがリベリやベンゼマ、ジルーの強力な前線に、SBが高い位置からオーバーラップを仕掛けるサイドアタックが中心になるはずです。
そこで、中盤を3枚にし、サイド寄りの細貝と長谷部が長友と内田のSBとコンビを組んで相手のサイドアタックを封じ、アンカーの遠藤が前線のサイド寄りにいる香川と清武にボールを展開、そこでのキープからSBが絡んでトップのハーフナー・マイクにクロス、という方法がいいのではないかと。
本当なら、前線の両側が香川と本田であれば、キープ力は高いしフランスも彼らを警戒してSBを上げられないはずなので、ポゼッションで拮抗できるチャンスはさらに高かったと思うのですが、こればっかりは悔やんでもしょうがありません。
とは言え、勝つだけが今回の親善試合の目的ではないはずで、たとえ負けたとしても今後の強化に必要なポイントやヒントが見つかれば良いわけで、あえて今までの4-2-3-1で行く事も十分策としては有りだと思います。さて、ザックの決断やいかに。