「ヤングなでしこ、ベルリンの壁に跳ね返される」U-20女子W杯準決勝 日本-ドイツ

Twitterのほうでは、日本がドイツに勝つのは相当難しいと試合前に呟いたのだが、残念ながらその予想が外れてくれる奇跡は起こらなかった。
準々決勝で、ドイツはノルウェーに対して試合開始わずか3分で3点を叩きこんで勝負をあっさり決めてしまったのだが、それはまさに日本戦で早々に得点を挙げたのと同じような攻撃によるものだった。
ドイツのサッカーは極めて組織的かつスピーディーで、相手の中盤に入るボールに対して連動したプレッシングと個人のフィジカルでボールを奪うと、ほとんど4-2-4のような形で躊躇なくサイドを選手が駆け上がり、そこに正確なフィードをピタリと合わせ、相手のサイドと中が体制を整える前に攻めきってゴールを奪うという形が完成されていた。
メキシコのようなチームだと、日本に対しては足先だけでボールを奪おうとしていたために、猶本や田中陽子は足元の個人技でキープしてパスを展開することが出来ていたのだが、やはりドイツのような相手では体ごと動きを封じられてしまうために、前線だけでは溜めを作れない日本は全く攻める緒を見つけられなかった。
正直、まごうかたなき完敗だったわけだが、全くお先真っ暗というわけでも無かったのは確かである。
この負け方は、先のロンドン五輪韓国戦やユース代表で散々見たパターンであって、フィジカルプレスサッカーの経験が日本にはあまりにも少ないために、いざそういう攻撃に遭ってしまうとオタオタして点を入れられ、慣れてきた頃には修復不可能な展開になってしまっているのだ。この試合でも後半になってようやく日本はドイツの圧力に慣れてきたのだが、結局は3点差をひっくり返せずそのまま逃げ切られてしまった。
日本人は相手がいない状態だけでのテクニックは優れていると言われて久しいが、ある程度マークを受けてもボールを前に持っていけるスキルは身につけつつある。しかしボディコンタクトを受けている状態の安定性は全然足りていない。
フィジカルをいなすスキル、逆にフィジカルをつけるトレーニングについては、テクニックほどに若年層で完成してしまうものではなく、それが故に北京組は世界で通用する選手を排出することが出来ているわけだが、やはりあまりにも同じパターンでやられているのも情けない。是非とも、協会が根本的な対策を立ててくれる事を期待したい点である。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする