「香川プレミア初ゴール!だけど・・・」イングランド・プレミアリーグ マンチェスター・ユナイテッド-フラム

ホームでの開幕戦に、なんとファーガソン監督はエースのルーニーを先発から外して、ファン・ペルシの1トップに香川のトップ下で先発という、香川にとっては恐ろしくプレッシャーのかかるシチュエーションだったが、ファン・ペルシが先制点に香川が2点目という結果を無事出すことが出来た。
とは言え、フラムがアジアでもここまでのベタ引きは見ないぞというぐらいに徹底した守備固めをしている上に、香川とは比較的フィーリング的に通じているルーニーとスコールズがおらず、両サイドのヤングとバレンシアが相変わらずゴリ押しドリブルと無茶クロスばかりをやってくれるおかげで、香川が欲しいタイミングで縦にボールをもらえる機会がほとんど無く、たまにもらえてもパスのタイミングが悪くて相手のマークに潰されてしまう場面があったりするなど、得点が無ければ平均以下の採点を付けられていただろう。
ルーニーは68分に香川と交代で入り、そこからはルーニーの1トップにファン・ペルシがトップ下に入るという形になり、結果的にルーニーは復帰に4週間ほどかかる怪我をしてしまったが、今後も彼ら3人をローテーションで使うというファーガソン監督の意志がはっきりと見えたように思う。
ただ、攻撃ではある程度の結果が出せたとはいえ、チームとしては相変わらず守備が不安定なのが気にかかる。特に最終ラインは、フラムの選手がゴール前に攻撃参加して来ると誰かが必ずフリーになっているお笑い状態で、GKデヘアとクロスバーの活躍、そして相手のQBKが無ければ同点や逆転をされていてもおかしくなかった。
ともかくルーニーが離脱したことで、当分の間はファン・ペルシと香川が軸になってユナイテッドの攻撃を担うことが確定した。おそらく攻撃の内容が香川向きになる事は当分望めそうにないので、今はとにかく結果を出すことに注力するしか無さそうだ。