ロンドン五輪女子決勝、男子3位決定戦の展望

長くてつらい睡魔との戦いもあと2日。もう今晩の深夜が女子決勝になってしまうわけですが、ここらで簡単に2試合の展望をやってみます。
まずは女子決勝。ぶっちゃけ、金メダルは厳しいと思います。
男子もそうですが、フィジカル能力に劣る分を組織と運動量でカバーしてきたチームなのに、選手層は結局W杯からのベストメンバーに頼らざるを得ず、五輪の中2日スケジュールでは到底ベストの体調は望めません。
W杯優勝から相手国も日本を研究して来て、前方プレスでロングボールを蹴らせ、ボランチにマークを付けてパスワークを寸断する対策が浸透しており、日本はポゼッションが出来ないのでFWは孤立気味だし、オーバーラップが武器なはずの鮫島が、逆に守備面で穴になってしまっています。
アメリカのモーガンは、ヨーイドンでスルーパスを受けさせたら絶対に日本のDFじゃ負けてしまうので、中盤からいかにパスを出させないか。と言う事で結局運動量勝負にならざるを得ません。
体力的には限界なはずなので、後は精神力の問題。日本が勝てるとすれば、走って走って耐えて耐えて、セットプレイだけは好調の宮間に一発を頼るというサッカーしかないでしょう。
そして、3決がまさかの日韓戦となってしまった男子。
世間やマスコミでは、銅メダルはノルマだとか韓国には絶対に負けられないという見方が蔓延していますが、個人的にはそこにこだわる必要は無いかなと思っています。
アテネ経由ドイツ行きじゃないですが、女子と違って所詮U-23はA代表への階段であり、ここでの結果が全てではありません。
清武や酒井宏樹、宇佐美はこれからブンデスリーガでの厳しいレギュラー争いを、キャンプ入りに出遅れた状態から勝ち抜かなければなりませんし、Jリーグ組もここからが佳境。疲労や怪我を押して無理をさせ、抜け殻にさせてしまったのでは意味がありません。
なので、首脳陣にはまず選手の状態をしっかり見極めてもらい、必要とあれば韓国との試合はフレッシュなサブメンバーを積極的にスタメンに起用し、それで負けたら日本のサッカーの実力はまだそこまでと言う事、と割り切るべきではないかと思います。
韓国に負けると世間はヒステリックになるでしょうし、サッカー界の某お偉方に引き続きでかい顔をされ続けるのは痛し痒しですが、ここは雑音に耳をふさいで、しっかりと名より実を取りたいところですね。