「イタリアではこれが日常茶飯事」国際親善試合 イタリア-ロシア

公式戦3戦連続無得点で3連敗、しかもセリエAでの八百長問題が再燃してクリシートは警察の事情聴取、ブッフォンには多額の小切手を賭博業者に渡した疑惑が持たれるなど、もしこれが日本だったらユーロの話どころではなくマスコミは総バッシング、監督の首がとっくに飛んでいておかしくない緊急事態になっているはずだ。
しかし、同じくユーロに出場するロシアに対して0-3の完敗を喫した試合を見ると、別にイタリアはそれらの深刻に見える問題に対して何とも思ってないんじゃないか、という印象を持たされた。
確かにイタリアの守備は酷いもので、4-3-3の3トップが自由にポジションを取り、そこに中盤やサイドが3人目の動きを絡めてくるロシアに対し、ピルロをアンカーに置いたイタリアは彼らの動きを捕まえることが出来ず、簡単にPAの中まで侵入させてシュートを撃たれ、前半は0-0だったがロシアの決定力不足が無ければ2点は取られていてもおかしくない出来だった。
ただ、それを額面通り受け取るにはイタリアの守備があまりに人に対してルーズで、状態が悪いとかメンタルがおかしいとか言う以前に、明らかにユーロ本大会に備えて怪我をしないように調整しているような様子で、そういうイタリアの外野の騒音に対して馬耳東風な態度を見ると、一生懸命イタリアを攻め崩しているロシアのほうが、今状態をピークに持って来て大丈夫なのかなという気持ちになって来るのだから不思議なものである(笑)。
もっとも、これで攻撃まで悪かったらイタリアとしてもさすがに楽観的にはなれないだろうが、おそらく今大会の鍵を握るであろうバロテッリは、強靭なフィジカルとスピード、そしてプレイの柔らかさとアイデアで前線に君臨し、得点こそ決まらなかったもののチャンスを作り出す能力では両チームの中では傑出していたように見えた。
この試合では2トップのもう一方としてカッサーノが出ていたが、序盤こそなかなかゲームに入れなかったものの、徐々にチームにフィットして好プレイを見せるようになり、ロッシの出場が絶望視される中でバロテッリの相棒として名乗りを上げた格好になった。
まあ、怪我人も多いし準備万端からは程遠いのは事実で、結果については蓋を開けてみなくては分からないが、今までイタリアがW杯などで結果を出している時は、必ず大会前に危機説が流れていたり、グループリーグをぱっとしない内容で勝ち上がったりしているので、あくまで照準は決勝トーナメントと割りきって淡々とやるべき準備をしているだけなのかもしれない。
そう考えると、アジア3次予選で日本がウズベキスタンと北朝鮮に連敗した時、マスコミ等ではザックの限界説を嬉しそうに書き立てていた人達がいたが、もしザックがそれらを目にする機会があったとしても、何でいちいち消化試合や親善試合の内容で目くじらを立てるのか理解出来なかっただろうね(笑)。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする