2012年6月

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「曽ヶ端大明神」J1第15節 柏レイソル-鹿島アントラーズ

徐々に前年度チャンピオンらしい調子が出てきた柏と、未だに一進一退状態に留まっている鹿島。 試合は、序盤からその調子の差がくっきりと現れる内容になり、柏の素早く激しいプレッシングの前に鹿島は全く前へとボールが運べず、それに対して鹿島のディフェンスは遅くルーズで、中からサイドに展開、そこにまた中のレアンドロ・ドミンゲスが絡む柏の分厚い攻撃について行けず、何度も決定的なピンチを招いてしまう。 どう考えて […]

「浮上のきっかけはまだ遠く」J1第15節 ヴィッセル神戸-アルビレックス新潟

リーグ戦でのスタートダッシュに失敗し、互いに監督交代直後の対戦となったカードだったが、それを象徴するかのような煮え切らない内容の試合になった。 試合は、ホームの神戸の方が高い位置からプレスをかけてポゼッションで優位には立ったのだが、パスがツータッチ以上手数をかけたショートパスが主体で、ボールは回るものの選手がフリーでクロスを上げたりシュートを撃ったり出来るような機会がほとんど無く、かと言って新潟も […]

「双方持ち味を出し切った試合」EURO2012準々決勝 イングランド-イタリア

120分間ゴールが1つも決まらなかった試合ではあったが、双方ともに現在持っているものを出し切った、見ていて退屈を感じない好ゲームだったと言える。 イタリアはピルロをアンカーにした4バックで、フォーメーションの構成的には4-1-3-2という形になるのだろうが、ピルロ、デ・ロッシ、モントリーヴォ、マルキジオの中盤4人が状況に応じてポジションを変えるという3バックとは打って変わった流動的なサッカーを展開 […]

「フランスは不甲斐ないの一言」EURO2012準々決勝 スペイン-フランス

世間は昨日の深夜にあった、PK戦までもつれ込んだイングランド対イタリアの話題で持ちきりだけど、当然そんな時間に起きていられないので先に行われたスペイン対フランスの試合を録画観戦。 ・・・したのはいいんだけど、ぶっちゃけここまでフランスがダメダメな内容だとはさすがに想像が出来なかった(苦笑)。 ユーロ前に行われたセルビア戦で見せたフランスの強固なプレッシングサッカーは影も形もなく、スペインのポゼッシ […]

「五輪に向けて明るい部分はあるけど・・・」J1第15節 FC東京-セレッソ大阪

スアレス監督に変わってどうにも調子が出てこないセレッソ。この試合では、東京のハイライン・ハイプレスサッカーに対してあくまでもパスをつなぐサッカーで対抗し、何度かプレスをかいくぐって1対1のチャンスは作ったが、キムボギョンらが決めきれなかった事が致命傷になってしまった。 と言うか、東京のGK権田の出来が素晴らしかった。シリア戦の権田とは別人かと思うぐらいにポジショニングが素晴らしく、ボギョンの抜け出 […]

「後半戦へと不安な立ち上がり」J1第14節 ガンバ大阪-浦和レッズ

ユーロがまだ地上波で放送再開していないので、録画してあったこちらの試合を観戦。 前半戦はまさにボロボロだったガンバから、さらに代表戦後の疲れを考慮して遠藤と今野がベンチスタートとなってどんな試合になるのかなと心配したのだが、それ以上に浦和がダメな立ち上がり。 原口、マルシオ・リシャルデス、柏木の3トップとそれより後ろの選手が完全に分断、5バック状態になったWBの前のスペースががら空きなので、そこで […]

「メッシ、メッシ、メッシ」ナイキ・ブラジルワールドツアー ブラジル-アルゼンチン

ブラジル代表の金儲け興行としてお馴染みの「ナイキ・ブラジルワールドツアー」。会場は、アメリカ・ニュージャージーにある人工芝のアメフト場、メットライフ・スタジアムというサッカーをやるにはお世辞にも適した環境とは言えないピッチではあったが、サッカーとしては素晴らしいエンターテイメントになった。 何しろ、両チーム合わせて7点ものゴールが決まる逆転劇で、セレソンのフッキもめでたく得点を決めたし、おまけに最 […]

「西野改革は道半ば」J1第14節 ジュビロ磐田-ヴィッセル神戸

肝心なグループリーグ最終節が御こなれているのに、何故かユーロの地上波放送が決勝トーナメントまで無くなってしまっているので、その間はちょっとJリーグを回顧。 3週間の中断明けと言う事で、監督業を復活させた西野監督が神戸をどういう風に作り変えるかが注目された試合だったが、試合が始まってすぐにその効果が見て取れた。 神戸は、磐田のDF陣がボールを持つと2人のFWとボールサイドの1人がプレスに行き、その後 […]

「ようやくフランスらしい強さ」EURO2012 グループD ウクライナ-フランス

初戦でスウェーデンに勝った開催国ウクライナと、初戦はイングランドとドローに終わったフランスとの対戦は、フランスがようやくらしい試合を見せて完勝した。 EURO前の試合でも感じた事だが、フランスの選手は皆が労を惜しまず実に良く走る。特にこの試合では以前の4-3-3ではなくてナスリをトップ下にした4-2-3-1の形に変えてきたのだが、それがなおさら前線からのプレスを強めてコンパクトにする効果があったよ […]

「さてイタリアはここからどう打開するか」EURO2012 グループC イタリア-クロアチア

優勝候補のスペイン相手に引き分けたことで、一躍世間の賞賛を浴びる事になったイタリアだったが、スペインよりは確実に力が落ちるクロアチアに対しても引き分けと、一転して詰めの甘さを露呈する結果になってしまった。 スペイン戦でも、全体としてはハードワークで良く機能してはいるものの、戦い方に余裕が無いというか戦術的な幅の狭さをイタリアに感じたのだが、クロアチアが守備的に来た事で余計にその部分が強調される戦い […]

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