「国際経験を得るためのレッスン」トゥーロン国際大会グループA トルコ-日本

いつものパターンで、某掲示板等ではボロカスに書かれていたのを先入観に持って試合を見てみたのだが、日本はそれほど悪くないというか、純粋に流れの中からのチャンスの数だけで言えばトルコを上回ってさえいた試合だった。
日本はDFラインからFWまでがコンパクトで、1トップで先発した大迫には良くボールが収まっていたし、中1日で3試合というスケジュール、海外組が合流してすぐという状況を考えると、ある程度しっかりチームを作れて来ているなと思った。
ただ、惜しむらくはこの年代の国内組に世界での経験が圧倒的に足りない事で、深い芝のピッチにボールスピードが殺されてパスが通らなかったり精度が落ちたり、フィジカルでプレッシャーをかけて来るトルコに対してダイレクトパスだけで対処したりしようとするなど、随所に確実性を欠いた慌ただしいプレイになってしまっていた。
プレッシャーをかけてアタックに来ることを予測して、半身でボールを受けて相手に体を預けつつ反転するという、前へのベクトルを保ちながら確実にプレイする個人戦術を駆使していたのは大津ぐらいで、後の選手は体は無防備なままで足元だけで何とかしようとする傾向が強かった。これでは、世界相手の戦いでは厳しいだろう。
とは言え、それで苦しんでいた東や水沼にしても、試合を経ることで少しずつではあるがこういう環境に対して慣れを見せつつあったので、いきなり五輪を迎えてからアタフタするよりもこういう大会で免疫と経験を積んでおくことは非常に良い事だと思うし、今は結果と内容についてとやかく言うべきでは無いと思う。
あ、とやかく言うべきことが1つあった(笑)。それはセットプレイの対策。この試合の先制点は、FKの場面でマークを外されたところを決められたもので、それだけならまだしも、その前に2度ほどあったセットプレイでも人数は足りているのに各自のマークがバラバラで簡単にフリーでボールを触られていたので、ここは何が何でもしっかり対策をしておいてもらいたい。
あと苦言だけでは何なので良かった点も。注目の指宿は、さすが欧州で揉まれているだけあって点を取る意識が強く、シュートに持ち込める自分の形を持っているなと感じた。そのあたりは、A代表の前田もそうだが組立てに特化したJのFWとは対照的で、関塚監督がどちらを取るか見ものだろう。
そして齊藤のドリブル。乾もそうだが、小さくてすばしっこくドリブルを仕掛けられる選手というのは欧州相手には非常に良く効く。最近はパスセンスも非凡なものを見せているので、スーパーサブとして使うにはもったいない気がする。彼のブレイクが、意外とロンドン五輪の鍵を握るかもしれないね。

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