「ポスト・ラウルはこれで決まり?」ドイツ・ブンデスリーガ第34節 ブレーメン-シャルケ04

前節でチャンピオンズリーグ枠を確定しているシャルケは、得点王争いのフンテラールは当然スタメンであるものの、退団が決まっているラウルはベンチで、大黒柱を失ったシャルケが来期どう対処していくべきかを占う試合となった。
当然、シャルケはラウルを失って苦労するだろうと思われたし、実際試合の序盤はホーム最終戦で出足鋭く攻めるブレーメンの前に守勢を強いられた。が、いきなりドラクスラーがポストラウルに名乗りを上げるゴールを決めてしまったのだ。
得点の前にも、ハンドにこそなったものの足を滑らせながらボールを足元にトラップするというテクニックを見せつけたドラクスラーは、30分に右サイドから鋭いドリブルで中へ切れ込み、コントロールしたシュートをファーサイドに決めるという、まるで香川と見間違うかのような軽やかなプレイであった。
ドラクスラーはドイツ代表に召集されたそうだが、ゲッツェと並んで次世代のドイツを担うタレントである事は疑いない。しかもゲッツェよりさらに若い18歳だからね。日本の宮市が19で香川が23である事を考えると、いかにドイツ人が早熟とはいえ恐ろしいと言うしか無い。
そして来期もシャルケを引っ張る存在になるフンテラールも、落ち着いてコントロールされた、しかも鋭いシュートを2点決めて得点王を確定。最初のうちはお笑い要員だったマティプやジョーンズもすっかり頼もしくなって、内田を前半干したこともあって日本のファンから叩かれることが多かったステフェンス監督も、この試合では得点が決まった場面で立ち上がりもしない左うちわぶりである。
その内田だが、最近は酒井や長友のプレイを見る事が多かったのもあって、彼らとは全く違うプレイスタイルぶりに、改めてSBと言ってもいろいろあるんだなあと感心してしまった(笑)。
特に違うのはポジションの取り方で、この試合ではいつもは1ボランチでCBのカバーに入って3バックを形成することが多いジョーンズがCBで出ていたのもあって、内田はほとんどDFラインの位置にいる事が多く、相手の選手を常に視野の中に入れながら位置を修正し、ボールをフィードするというほとんどCBのようなプレイをこなしていた。
長友や酒井のように分かりやすいアピールポイントが無いので、ファン受けは良くないだろうし、監督のタイプによっては評価しない人もいるかもしれないが、メンバーに入れるとチームを安定させる役割を果たしてくれるのは確かで、それが飄々とブンデスで生き残っている秘訣なのだろう。
来期の課題としては、やはり左足でのプレイを可能にすることか。今のようにタイミングを見て上がってクロスだけじゃなく、中に切れ込んでシュートしたり、ファルファンの内側に入って逆のコンビネーションからPA内へと侵入したりと、プレイの幅が広げられればもっと上位のチームにも望まれる選手になるのではないかと思う。

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