「本田はまだまだ慣らし運転」ロシア・プレミアリーグ第41節 CSKAモスクワ-スパルタク・モスクワ

5/2に行われたロコモティフ・モスクワとの試合じゃなくて、4/28にあった試合の方を先に観戦。
スパルタクとの試合は伝統あるダービーらしく、各ポジションで1対1での攻防が繰り広げられる、割りとパスサッカー志向のチームが多いロシアにしては珍しくガツガツとしたサッカーになっていた。
それでも、内容的にはややスパルタクのほうがポゼッション率の高いサッカーをやっていて、CSKAは相変わらずマイボールになった時の各選手の動き出しや連動性といったものに乏しく、その中で本田が何とかタッチ数の少ないパスと縦へのクサビでリズムを作ろうと腐心していた。
結果としては、スパルタクに数多くあったチャンスはCSKA守護神アキンフェエフの奮闘で、前半終了間際のジュバの1点だけに抑えたのに対し、CSKAはこの日誕生日でFKを蹴らしてもらったという噂だった、トシッチのFKからオウンゴール気味で2点が決まるというラッキーでCSKAがCL圏内へ一歩前進する勝利を飾った。
復帰2戦目となった本田については、まだまだ慣らし運転中という感じで、本来の強引なドリブルやシュート、強靭なキープ力といったプレイはほとんど見せられず、この試合では4-4-2のボランチの位置でシンプルにボールを繋ぐ役割に徹していた。
まあ、相変わらず攻撃については単調な個人勝負ばっかりで3人目の動きというものが全く無いCSKAにあっては、本田が中でボールを触るととたんにリズムが改善するので、好調時からすると半分程度の出来でもフル出場させる意味が十分あるのだろう。
そして注目のこの夏の移籍については、CSKAとラツィオの間で移籍合意があったという飛ばし?や相変わらずバブリーなガラタサライからのオファーという噂があり、CSKAとしても本気で売るつもりなら今年の夏が最後の売り時タイミングなわけで、冬に続いて移籍に関する報道がヒートアップしそうである。