「CL圏到達へ望みをつなぐインテル」イタリア・セリエA第33節 ウディネーゼ-インテル

4/14にリヴォルノのモロジーニ選手が試合中に倒れて亡くなり、その週の試合がセリエAとBで延期になった分のミッドウィーク開催。長友はストラマッチョーニ監督になってからは初めての先発となった。
試合は、変形3-4-3でサイドから激しく攻めるウディネーゼに対し、インテルがマイコンの緩慢な守備の隙を付かれて早速先制された時には、やっぱりいつものインテルかなと思ったのだが、その直後にスナイデルのダフリ気味のミドルをウディネーゼGKが横っ飛びでキャッチしようとしてバウンドを合わせ損ない、後逸したボールがゴールに入るというラッキーな同点になった事で、突然インテルが目を覚ました。
そこからのインテルは、2列目のアルバレスとスナイデルが積極的にプレスをかけ、ボランチもそこに連携してボールを奪うと、2列目の飛び出しや長友やマイコンのオーバーラップで出来たトライアングルでポゼッションをキープし、ウディネーゼのサイド攻撃を完全に抑えこんでしまった。
攻める時間が増えてラインが高くなるとカウンターの切れ味も鋭くなるもので、28分にはミリートのキープから股抜きの折り返しをスナイデルが技ありのロビングシュートを決め、38分にはグアリンのスルーパスから抜け出したアルバレスが、フェイントで抜いて右足で流し込むシュートを決めてあっという間に3点をゲットしてしまった。
後半になると、イタリアらしくインテルが守りを優先する形にはなるものの、どうもラインが下がりすぎて上がるタイミングも遅くなって、セカンドボールを拾われてはゴール前でアタフタするいつものインテルがカムバックする(笑)。が、GKジュリオ・セーザルがこの日は当たっていて至近距離からのシュートをことごとく弾き出し、残り10分でインテルもカウンターから追加点のチャンスはあったもののそのままスコアは動かずに3-1でインテル勝利。
インテルはこれで勝ち点52の5位となり、3位ラツィオが負けて勝ち点55のままとなったので、まさかのCL圏内が現実のものになって来た。得失点差でラツィオには3点劣っているが、最終節が直接対決なのでそれはほとんど問題にならないだろう。ただし、問題は4位のナポリ。残り4節が下位チームばかりなので、インテルが差し切るには残り4節全勝ぐらいで行かないと厳しそうだ。
スナイデルが復調してきたのは心強いが、これから4節をきっちり勝ち切るためには長友の積極的な攻撃参加は不可欠なはず。やや試合勘が欠けているのか、ゴール前の守備でマークを外してしまう場面が多かったのは心配だが、調子自体は悪くなさそうなので活躍に期待したい。